空を感じる光と風の家2014/11/15

発売中の雑誌「コトレシピ」でも紹介されたリフォーム案件をご紹介!!

 

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築80年、光を風を感じるシニアリノベーション 東京都 三澤さん 築約80年木造+鉄骨造一戸建て
2階に誕生したダイナミックなLDK。リノベーションで広さを確保しただけでなく、屋根と天井を上げ(3.6メートル)、ハイサイドライト(高窓)をふんだんに設けたので、日がさんさんと入り明るく、風がよく抜けるようになった。ソファに座ると空が見え、夜は月や星を鑑賞できるまさに「空を感じる光と風の家」!!

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BS朝日「辰巳琢郎の家物語~リモデルきらり「空を感じる光と風の家) 」放送

「戦前に建てられた、築80年の家」

ともに公務員として働いていた三澤さんご夫婦は、約30年前、職場近くの賃貸マンションで結婚生活をスタト。お子さんがふたり生まれ、親子4人で暮らしていましたが、長女の小学校入学を機にご主人の実家に戻り、ご両親と同居を始めます。今回のリノベーションの舞台はこのご主人の実家なのですが、なんと戦前に建てられた家でした。

「この家は昭和の初めに建てられた木造住宅。当初はうちとは関係ないほかの家族が住んでいましたが、戦後、家を焼かれて住むところに困った両親がこの家の南半分を借りて住むことになりました。それがこの家との関わり始めです」と、ご主人。そしてご主人もこの家で生まれ、育ちました。「父は歯科医だったのですが、昭和40年代に残りの半分を買い取って、鉄骨の家に建て替えました。その一部を歯科医院の治療室にしていたんです。だから、今、この家は半分木造、半分鉄骨造なんです」(ご主人)

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同居を始めて間もなくお父さまが亡くなり、お母さまと5人の生活。古い家に少しずつ手を加えながら、住み続けていましたが、ご夫婦の間では「60歳でふたりが退職したら、その後の人生を楽しく、快適に暮らせる家に直そう」と話し合っていました。「もちろん建て替えも考えましたが、今の建築法では、うちは防火地域に入ってしまい、建て替えると、鉄筋コンクリート造のような耐火建築物で、しかも3階建て相当の高さ以上の建物にしなくてはならない。とてつもない建築費になります。退職後に大きな借金は背負いたくないので、リノベーションで一新させよう、と決めたんです」(ご主人)

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今まで寝室として使っていた和室、ダイニングキッチン、子供部屋、廊下を取り込んだ約20畳のワンルームLDK。床はチークの無垢材を採用。ナチュラルな素材感がやすらぎを与え、足触りも温かみがあってやさしい。壁は珪藻土の左官仕上げに。調湿性にすぐれ、室内はいつもカラリとさわやかだそう。左側の大きなハイサイドライトからはデラスが見え、ご主人が丹念に育てた花々も望める

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ビフォー外観の様子。ふたつの建物がくっ付いたような形の家で、手前が木造、奥が鉄骨造のつくり。木造部分に東向きの玄関があった

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アフター外観の様子
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玄関を家の中央に移動。手前の木造部分の屋根を高く、フラットにした。外壁の仕上げは(左から)ジョリパットの吹き付け、焦げ茶色のガルバリウム鋼板、サイディングの張り付けで表情をつけた

 

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水周りのビフォー。約9畳のダイニングキッチン。小さなキッチンユニットが置かれているだけで、収納も調理スペースも十分でなかった

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アフターキッチン
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奥さま念願の広い調理スペースがあるコの字型キッチンは造作で実現。面材はタモ材。ステンレスはプレーナー加工をして薄くし、隅々まできれいに処理した。ガスコンロは火力が強い「ハーマン」製の業務用コンロをセレクト

 

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この家はキッチン専門制作会社にオーダー

bn-zousa_kitchenキッチン特集のページへ

 

 

 

 

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ビフォー屋上の様子。木造部分は三角屋根だった
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アフター、ルーフテラスの様子。木造部分の屋根の高さをあげ、フラットな屋根にすることでテラススペースも生まれた。「同じお茶でもテラスで飲むと味が違う感じ」と奥さま。休日はよくご主人とここでティータイムを楽しむそう。お嬢さんのお気に入りの場でもあり「第2のリビング」として大活躍だそう

「60歳でふたりが退職したら…」を目標にしていたご夫婦ですが、ひょんなことから、5年早くリノベをすることになりました。「私が予定より5年早く仕事を辞めて、家の片付けを始めたら、時を合わせたように、あちこち雨漏りしてきたんです。雨漏りを直すなら、いっそのことリノベをしてしまおう、ということになり2008年、突如リノベーションを敢行することになりました」(奥さま)

お願いした設計家は、TAU設計工房の小宮歩さん。奥さまと小宮さんのお母さまが友人同士で、TAU設計工房が手掛けた家を何軒か見て、憧れていたそうです。

プランをたてるにあたってご主人の要望は「自然光が広がる家」&「風が吹き抜ける家」。「以前の家は小さい部屋に区切られていて、全然風が通らなかった。だから夏はとても暑かったんです。それに窓の位置が悪いのか、日の光も入らない。昼間でも照明をつけなければならない部屋もありました。退職すれば家にいる時間が長くなりますから、太陽の光やさわやかな風を感じる気持ちのいいスペースにして欲しい。たとえ周りを家で囲まれても、日が入り、風通しのいい家に、と小宮さんにお願いしました」(ご主人)

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一方、奥さまは広い調理スペースのあるコの字型キッチンと、愛犬と適度な距離を保てるアトリエをリクエスト。「うちのイヌは私の顔が見えないと吠えるんです。だから、私が作業していても顔は見える、でも絶対にアトリエには入ってこれない、そんなアトリエをつくって欲しいと希望しました」(奥さま)

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写真が趣味の奥さまのアトリエはLDKわきに、40センチメートルくらい床を下げて設けられた。愛犬・そめ太郎くんとお互い顔は合わせられるが、そめ太郎くんがアトリエにはいらないように工夫されている

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ビフォーバスルームの様子。玄関の正面に位置し、脱衣室もなく、すのこを敷いて使っていた浴室。洗濯機もここに置かれていた

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バスタブも洗い場も広々とした気持ちのいいバス空間。壁面の富士山の絵は奥さまがどうしても描きたくて、ジョリパッドで下地処理したところに、水性ペンキで描いた

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小宮さんは、三澤さんの「日の入る家に」「風通しのいい家に」という要望に対して、屋根を上げる、という大胆な方法で応えました。「南半分の木造部分は普通の三角屋根だったのですが、約1.2メートル高くし、フラットな屋根にしました。そしてその高くした部分にハイサイドライト(高窓)をふんだんに設け、自然光が入り、風が通るようにしたのです」(小宮さん)。屋根をフラットにしたことで、テラスも生まれました。

「今までと同じ場所に建っているとは思えないくらい、日照と通風がよくなり、びっくりしています。と同時に、自然光が広がり、さわやかな風が吹き抜ける時間空間。これに勝る心地よさはない、と実感しています」とご主人。今ではエアコンは夏の日中くらいしか使わないそうです。奥さまは、リビングのソファに座ると、まず、窓から空が目に入るのが何よりお気に入り。「家の中にいても空や外とつながった開放的な毎日です。夜は月や星が見え、昼間とは違った雰囲気が味わえる、とても贅沢ことだと、感謝しています」

一方でシニア住宅としての安全性も考えられています。1階はすべてバリアフリーに。2階も基本はバリアフリー。段差があるところには手すりをつけました。階段も1段の高さが15センチメートルとなだらかに設けられています。家庭内で事故が一番多いと言われる水まわりは広く、暖かい安全設計。浴室の出入り口も段差なしのバリアフリー設計です。

「退職したら、思いっきり趣味の写真を楽しみたかった」と言う奥さまは、自分のアトリエで撮った写真を加工したり、作品に仕上げたり、時間を惜しんで精を出しています。あと1年で定年を迎えるご主人は、丹精に育てた花々をテラスに並べ、リビングから鑑賞するのが楽しみ。図書館のような書斎も整い、ご主人を待っています。

 

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刻一刻と変化するこの家のまどから見た「空」

 

家族構成: 80代母親+50代夫婦+娘
敷地面積: 119.07㎡(36.00坪)
延床面積: 158.69㎡(48.00坪)
1F:79.34㎡(24.00坪)
2F:79.34㎡(24.00坪)
リノベ面積: 158.69㎡(48.00坪)
構造: 鉄骨造+木造

リノベ工期: 2008年10月-2009年3月
リノベ費用: 約3700万円

 

 

 

 

<メディア掲載>
日経住宅サーチ「快適リノベLIFE」
BS朝日「辰巳琢郎の家物語~リモデルきらり「空を感じる光と風の家) 」放映

WEB:日経住宅サーチ「快適リノベLIFE」掲載

雑誌:「コトレシピ」 みらい出版 2014年12月号(冬号) P153~157

 

<受賞>

・第3回トステム設計コンテストサッシ部門激励賞受賞

・リモデルスマイル作品コンテスト2009自然と共生するリモデル部門 優秀賞受賞

・ジェルコ(JERCO)リフォームデザインコンテス2010関東甲信越支部の優秀賞&新人賞受賞

 

 

 

 

 

 

この家でも造作の棚などたくさんつくりました。下記造作家具特集もぜひ参考に!

bn-omoshirokagu アイディア造作家具

 

bt-other子どもも楽しい工夫がいっぱい♪書斎も整い、ご主人を待っています。

 

 

家族構成: 80代母親+50代夫婦+娘
敷地面積: 119.07㎡(36.00坪)
延床面積: 158.69㎡(48.00坪)
1F:79.34㎡(24.00坪)
2F:79.34㎡(24.00坪)
リノベ面積: 158.69㎡(48.00坪)
構造: 鉄骨造+木造

リノベ工期: 2008年10月-2009年3月
リノベ費用: 約3700万円

<メディア掲載>
日経住宅サーチ「快適リノベLIFE」
BS朝日「辰巳琢郎の家物語~リモデルきらり「空を感じる光と風の家) 」放送

WEB:日経住宅サーチ「快適リノベLIFE」掲載

<受賞>

・第3回トステム設計コンテストサッシ部門激励賞受賞

・リモデルスマイル作品コンテスト2009自然と共生するリモデル部門 優秀賞受賞

・ジェルコ(JERCO)リフォームデザインコンテス2010関東甲信越支部の優秀賞&新人賞受賞

 

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