雨水利用のしくみ2012/06/15

「雨水がぐ~るぐるの家」より
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御問い合わせが多かった「和室」と「雨水利用」についてご紹介!!
■和室の様子
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あのスプレー(水)を吹きかけていたタイルは何だったの~?という御質問が多いので紹介させていただきます。
商品名はリクシルというメーカーの「エコカラット」というものです。ショールームへ行きますと水が吹きかけられるのでぜひ!!一般的なタイルの場合はすぐ「しずく」となって流れてしまいますがエコカラットは吸収してしまいます。
コスト的には一般的な室内タイル張りよりややコストアップですが、なによりこの調湿性がすばらしいです。
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和室は建具を閉めると個室に早代わり、わずか4帖程度ですが、茶室をイメージしてデザイン。奥様が茶道の先生で将来は にじり口から直接ここへアプローチしてお茶を教えるなんて事があるのかも・・
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北庭を取り込む窓と障子の様子
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反対に南側には、「庭」を取り込む窓も設置 チューリップの花がとってもきれい!!
■そして「雨水利用」のご紹介
エコって何だろうと考えた際、決して重厚な装置をつけることではなく、光や風、雨、緑などを身近な自然エネルギーをシンプルな仕組みで最大限使うことではないかと思います。毎日の生活の中で無理なくお手ごろにできるシンプルな仕組みというのが重要だと思っております。
今回は天から降る「雨」に注目しました。都市部では特に大雨の時、すぐ都市洪水が起きてしまうため、住宅レベルから雨を敷地の中で処理する事がとても重要です!!
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この家の場合、駐車場の下に2トン雨水タンクを設置しております。市や区などの自治体の助成金があることが多いので利用しましょう、埋設型雨水タンク本体費用は15~20万程度、施工費用はその規模(配管長さ)にも寄りますが、40~50万くらいです。施工経費など含めても 全部で80万程度でしょうか、少しゆとりさえあれば雨水利用は可能です。
トイレの水流しなどまで利用すれば確かに使う水量は減ると思いますが、テレビで出ていた水道代年間1/3カットが主な目的ではなく、水を大事に利用する意識が重要だと思います
仕組みを簡単に御説明
掃除口のメンテナンスが必要ですがそんな大変なことではなく、落ち葉などを取り除く程度です。1,2ヶ月経てばトイレの水など透き通るようにきれいな雨水が流れます
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雨水タンクマスの様子。ここ最近の雨でタンク内は雨水でいっぱい。もし仮に雨水がなくなると、上水(飲み水)が補給がされるようになっています(雨が降らないとトイレ流せない・・なんてことはありません)
上水の補給は最低限で、雨水が優先してタンクに入るような仕組みにもなっています
雨水によるトイレの水流し 降雨量にも寄りますが4人家族で1年の半数以上は雨水のみで流せます、この家は今は2人家族で共働き想定ですのでそれ以上が期待できる
※ウォシュレット水は人体に触れるので上水(雨水不可)利用
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雨水は庭の散水でも活躍させています。特に屋上だと水遣りが面倒・・そのため、中庭側でポンプアップして屋上バルコニーへ雨水をあげています※蛇口の色を変えるなど、飲み水(上水)と間違えないよう注意が必要
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自動潅水(散水)機を設置(自動潅水設備は市販で数万円で購入取り付けできます、簡単です!)
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楽チン!!雨水散水の様子 水の出方は器具により様々
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雨水を利用した自動潅水システムで楽チン屋上緑化の様子。真夏の日差しの強いときは、屋根にも散水して気化冷却効果も図って下ります。また当然災害時にも利用ができます。上手くいけば1週間程度はトイレが流せる
今回は雨水タンクが地下の埋設のため、地下から地上へ電気を使ってでポンプアップしております。災害時は電気が止まる可能性があるため、このポンプアップ電源の回路を分けていて、ソーラー発電、ミニ蓄電池を将来設置する予定です。これが設置されれば、災害時に水も電気も止まっても、トイレの水流しは可能ということになります
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屋上菜園は食べる庭、枝豆たくさん♪
「雨水がぐ~るぐるの家」
概要
■新築、木造2階建て
■一戸建ての住宅
■場所:東京都狛江市
■敷地面積39坪
■延べ面積30坪
■施工:株式会社小林
■外構:庭匠
■撮影:山下裕之
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