住宅のような「あったかいんだから♪保育園」を2015/05/08

保育園設計、今年も楽しみな案件が都内を中心にいくつも進行中!!

 

園児が長い時間を過ごす場、予算は限られておりますが最大限居心地の良い、住宅のような建物になればなぁと考えております。またちょっとしたエコで、天からの雨水を上手に貯めて、その天水で育てた野菜を園児が分かち合うなど・・毎日気軽にできるエコに気を使った建築の有り方を模索中

 

 

 

計画中の新築保育園より　住宅のような「あったかいんだから♪」保育園目指してます

 

 

 

東京で実際に待機児童問題に直面した経験から、数年前より弊社で取り組んでいるプロジェクト!!先日都内の役所の保育課担当の方と話をしたら、「今年は昨年よりも多く保育所を設置したのに昨年よりも待機児童数が増えてしまった、一体いくつ つくればいいのやら・・」とこぼしてました。役所の担当がこれではと少しあきれてしまう・・

 

首都圏には潜在的な待機児童（預けたいんだけどどうせ入れないからあきらめてしまうケースなど）が多くいて一体いくつ保育所をつくればこの問題が解決するのかはっきりした実態をつかむことは難しいと思います。少子化だからもう少し時間がたてばなんて　のん気なことは言っていられない、ヨーロッパ等この問題の先進国や厚生労働省のリポートなど参考に考察すると首都圏の場合おそらく現在の既存施設数の倍（つまり現在首都圏にある保育所の同じ数だけ新しくつくる）は必要だと考えております。ニーズに対してギリギリでも問題があり、必要量より少し多く受け皿をつくることでこの分野でも競争が生まれよりよい保育環境が確立されると思います。

 

 

子育てしながら、女性も自由に元気に働く社会のあり方こそが未来の日本を支えると信じておりまして、保育所をつくってもつくっても足りない深刻な状況はまだまだ10年くらいは続くと思う。何事も一歩一歩、みんなができることを少しづつでもやると大きな力になり、私ども一設計者ができることは限られておりますがよりよい保育施設が、ひとつでも多く社会に受け入れられればなぁと常日頃感じます

 

 

 

 

 

 

 

 

▼「無垢の木で仕上げた　あそび空間のある保育園」川崎市2013年度オープン

 

児童が長く過ごす大切な居場所のため「施設」ではなく、「住宅」のような暖かい雰囲気を目指して設計しております。

光や風あふれる、無垢の材料など自然素材で仕上げ、造作の遊び家具もいっぱいの保育園へ♪エントランスと1階の廊下の様子　無垢の材料で仕上げております!

 

 

 
廊下から保育室への入り口の様子    1～2歳の保育室にある「まぁ～るい本棚」

　

1～2歳の保育室には琉球タタミのコーナー、障子は破れないワーロン紙を採用。まるで住宅ですがちょっとした畳コーナーは保育において重宝しているとか・・

あそび造作家具いっぱいの3～5歳の保育室。「でっかい本棚」で本棚の内部にももぐりこめます

 

 

 

 

▼「アートを感じるシックな住宅のような保育園」川崎市2014年度オープン

普通なら無機質な土留めコンクリートブロック、この物件では動物達のアートで楽しく仕上げております♪

 

 

 

 

▼「0,1,2歳限定の小規模グループ保育園」小金井市2014年度オープン

緊急待機児童対策制度、特に1,2歳に重点を置いた定員19名以下の家庭的な雰囲気の小規模保育施設

 

 

 

 

 

 

 

PREVIOUS

NEXT