岩手県花巻市、宮沢賢治のイーハトーブの世界へ2022/11/14

岩手県花巻市へ、宮沢賢治さんのイーハトーブの世界

 

イーハトーブとは、宮沢賢治による造語で、賢治の心象世界中にある理想郷を指す言葉。岩手県花巻市は以前から行ってみたかった地で、三陸復興建物巡りの後にようやく訪れる事できました。

 

ただただ、のどかな風景が広がる 賢治が生まれ育った町並みに触れて作品をもう一度読んでみたくなります。原作もよいですが、個人的に銀河鉄道の夜のアニメ版が好きで、細野 晴臣さんの音楽もピッタリ宮沢賢治の世界観を表している気がします。

宮沢賢治童話村にて 入口が銀河ステーションになっています

このアプローチ先に階段が数段あるのですが、階段上がっているのに、すぐスロープでさげられて、またすぐ階段あがるのに下がるという面白い仕掛け。階段いらない傾斜なのにわざとつくっていて、今から始まる不思議な賢治ワールドを予見させているのか…

宮沢賢治記念館では銀河鉄道の夜 書き出しなど貴重な資料が展示されています

 

最後は腰の高さまである草をかき分けかき分け、たどり着いたイギリス海岸へ!川沿いに泥岩層が露出する景色が、イギリス・ドーバー海峡の白亜の海岸に似ていることから、宮沢賢治が作品の中で「イギリス海岸」と名付けた場所です。残念ながら、現在は川の水量が増え、渇水時にしかその景色を見る事ができませんが。

興味を持つことから人の頭の中が空想世界に羽ばたいていく、私なりの理想郷求めていきたいと思えたイーハトーブの旅でした

 

 

宮沢賢治の世界観に改めて感心し、次の児童施設の設計に活かしたいところ。楽しく過ごせる建築とは何かを私なりに追求しておりまして、東京は小平市で2022年4月開園した、のどかな菜園に接した園庭つきの新築の鉄骨造2階建ての認可保育園をご紹介!

2階の保育室上空には、回遊式の吊り下げネット遊具等が巡る

 

園児たちが長い時間を過ごす建物なので、効率よく保育ができ、さらに明るく楽しい仕掛けを随所に配置し、園児が楽しく過ごせる居場所のある保育園を目指しております。待機児だいぶ減りましたが今年度も何件か設計中、毎回最後の機会かなと思いながら、自分の子を預けたくなる保育園のあり方を模索しながら設計させていただいております。

 

塔状遊具を登れば広がるこども達だけの世界!

 

この園では2階保育室上部の吹き抜けを利用してネット遊具を吊り、園児がぐるぐる回遊出来るようにしている。ようやく満を持して吊りネット遊具が設置されました!

 

 

迷路状の回遊式遊具の様子。様々な場所から上部ネットに登れて、ぐるぐる回遊できる。この園ではお隣の保育室上部を経由して調理室だって上から覗けてしまう!さらに外部のネット遊具にも出れてしまう大冒険コース。

 

 

 

三角形断面の吊りネット 渡るとき少し揺れるのが楽しい

 

遊具を上がると見える景色。窓の位置はネット遊具に合わせて設置されています

 

隣の2歳児さんの保育室上空を経由して、毎日のご飯を作ってくれる調理室も見下ろせたりして大冒険ができますが、追っかける保育士さんが大変。今回はちょっとやり過ぎかもと反省。他の園でも遊具吊りましたが園児たちに大人気で、一度あがるとなかなか降りてこないみたいです。夕方遊び出すと親が迎えに来ても帰りたがらない子もいるなんて話しを聞くと設計者としても嬉しい気持ちになります。

 

 

1歳児室には琉球畳の小上がり設置。住宅の要素を入れる事でおうちの雰囲気出して親しみ持たせています。ただ最近は畳の部屋がない家多く、畳に初めて触れる子少なくないとか。

 

エントランスホールには二階建ての小屋。絵本読んでも良い居場所。

 

内部の様子。黒板もありお絵描きコーナーにも。一人になりたい時も重宝。

 

階段にはニッチ飾り棚 園児たちの作品飾る

 

 

まなびの森保育園花小金井

施工:信友建設 ネット遊具:中村製作所

 

 

 

 

弊社設計の認可保育園より

10年くらい前に自分自身が直面した待機児童問題をきっかけに、保育園の設計に関わらせていただくようになりました。数えましたら園児定員3000名を超える認可保育園の設計に関わらせて頂きました。近年は待機児童数も少なくなり、毎年これが最後かなと思いながらの保育園の設計活動です。

 

 

▼杉並区にて2017年開園の三角屋根の木造保育園 成田コスモ保育園

成田コスモ保育園・受賞にあたり審査員コメント

<住宅街の公有地を有効活用するため様々な制約をクリアしつつ、ユニークかつ質の高い保育施設として完成している。地域へ溶け込む建築、近隣住民との関係構築も含め、都市部の保育施設の良質なモデルケースである>

 

緑道公園に隣接した敷地条件「まるで公園の中の住宅みたいな楽しい木の園舎♪」を目指しました

 

 

 

▼2021年4月開園 「ヴィラまなびの森保育園住吉町」

 

 

 

▼2021年4月開園 「ヴィラまなびの森保育園武蔵小金井」

 

 

▼2019年4月開園「みたいぐコスモ保育園」

 

 

 

▼キッズデザイン賞2021を受賞した「まなびの森保育園武蔵境」

 

園児が長い時間を過ごす施設のため遊具をぶら下げたり、自分の5歳の息子が遊ぶ姿もイメージして、遊具のプロたちと共に大人が真剣に様々な仕掛けを考えております。自然素材で仕上げて居心地よくする、フレキシブルな保育に対応するなどもまた大事な事かなと思います!

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