| 場所 | 熊本県熊本市 |
|---|---|
| 用途 | 一戸建ての住宅 |
| 構造 | 木造2階建て |
| 敷地面積 | 230㎡ 69坪 |
| 延べ面積 | 156㎡ 47坪 |
| 竣工 | 2018年 |
|---|---|
| 工期 | 8ヶ月 |
| 施工 | ブレスホーム |
| 特徴 | 木造 | 延べ面積35坪以上 | 2階建て | ビルトインガレージ | 中庭のある家 | |
この家の主は、小さい頃から一緒に遊んできた従兄弟です。彼は物心ついた頃から医学の道を志していて、子どもの頃から「本当に医者になれたら、家の設計は頼むよ」と話していました。
それから長い年月が経ち、生活の拠点も東京と九州に離れましたが、従兄弟は夢を叶えて立派な医師に。それも外科医になりました!そして私も一応、建築家に。
子どもの頃には半分冗談のように交わしていた約束でしたが、時を経て、本当に彼から家の設計を依頼してもらうことになりました。そんな小さい頃からの約束が実現した、私にとっても特別な家づくりとなりました。
医師としてハードな日々を送っていた従兄弟。転勤も多く、忙しい仕事のなかで、家族とゆっくり過ごす時間をつくることもなかなか難しかったといいます。
そこで、「もっと家族との時間を大切にしたい」と、思い切って働き方を変えることを決意。それと同時に、これから家族と暮らしていく新しい住まいを、熊本の地に建てたいと考えるようになったそうです。
新しい家への一番の希望は、家族みんなが楽しく、一緒の時間を過ごせること。そして、車2台をゆったり収められるビルトインガレージを設けること。さらに、毎日の暮らしを楽しめるよう、キッチンや浴槽をはじめとした設備機器にもこだわりたい、というご要望をいただきました。仕事中心だったこれまでの暮らしから、家族との時間を中心にした新しい暮らしへ。そんな大きな転機とともに、この家づくりは始まりました。
敷地の東側に中庭を設け、それを囲むようなコの字型のプランを採用しました。室内は、梁をあえて現しにした開放感のある傾斜天井とし、空間に伸びやかさと立体的な広がりを持たせています。
さらに、天窓やハイサイド窓を効果的に配置することで、中庭と上部の窓から自然光を取り込みながら、風が心地よく抜けるよう計画しました。中庭・傾斜天井・高窓を組み合わせ、光と風を家の奥まで届ける。周囲からの視線にも配慮しながら、明るく開放的に暮らせる住まいを目指しました。
設計を進めている最中に熊本地震が発生し、改めて住まいにおける耐震性の重要さを強く意識することとなりました。この建物は木造2階建てですが、構造一級建築士による構造計算(許容応力度計算)を行い、柱や梁などにかかる力を一つひとつ検証しながら構造計画を進めました。家族が長く安心して暮らせることは、住まいづくりの大切な基本です。
開放的な空間や大きな開口部を実現しながら、地震に対してもしっかりとした強さを持つ建物とすることも、この家づくりにおける大きなテーマのひとつとなりました。
太陽の光をたっぷり取り込む、明るく心地よい中庭。冬にはやわらかな陽射しが差し込み、ぽかぽかとした陽だまりの中で気持ちよく過ごすことができます。
外周には目隠しの板塀を設け、周囲からの視線を遮りながら、プライバシーと防犯性にも配慮しました。外からの視線を気にせず、光や風、空を身近に感じられる。家族が安心してくつろげる、もうひとつのリビングのような中庭です
ビルトインガレージはLDKと視覚的につながるように計画し、リビングでくつろぎながら、いつでも愛車を眺められる空間としました。ガレージまで視線が抜けることで、LDKにも実際の広さ以上の伸びやかさが生まれています。
そんな「愛車を眺めるリビング」には、こだわりの「エコスマートファイヤー」も設置しました。
エコスマートファイヤーは、サトウキビやトウモロコシなどの植物資源からつくられる「バイオエタノール」を燃料とする暖炉です。煙突を必要としないため空間に取り入れやすく、揺らめく本物の炎を身近に楽しめるのが魅力。インテリアとして空間を印象的に演出するとともに、補助暖房としても活躍します。
愛車と炎を眺めながら、ゆっくりと過ごす。
住まい手の「好き」を日常の風景として楽しめる、こだわりのリビングです。
テレビやオーディオを格納! 壁面収納ニッチ
アイランド型キッチンになってまして、カウンタはCaesarstone(シーザーストーン)です。美しさと耐久性をかねそなえた素材としてキッチン、バスルーム、商業施設など様々なシーンで使われている高級素材です。食洗機は大型のMiele。IHコンロはTeka 製。引出、内引出はblum社アッパーグレード/LEGRABOX仕様。お鍋、調味料、ボウルなど収納場所をあらかじめ設定しすべて引出で収容できるよう配慮
背面側はスッキリ引き戸で隠せる造作工事で設置。造作することで、空間にぴったり納まりながら、コストとのバランスにも配慮したキッチンとなっています。
キッチン左側の扉を開けると、道路側へすぐに出られる勝手口につながっています。ゴミ出しの際も、キッチンから最短距離で外へ出られるので楽ちんです。
このスペースにはパントリーの機能も持たせました。買い物から帰ってきたら、野菜や食品、ストック品などをひとまずここに「ボン!」と置くことができ、そのまま収納へ。
「買ってくる → しまう → 料理する → ゴミを出す」という日々の動きをコンパクトにつなげることで、毎日の小さな家事負担を減らしています。
2階のこども室やサンルームの様子
洗面化粧台も、キッチンと同じくamstyle(アムスタイル)さんによるオーダーメイド。
ただし、すべてを一括でお願いするのではなく、鏡などは施主支給とすることで、デザインや使い勝手にはこだわりながら、コストを合理的に抑えています。
そして洗面台の背面には、共働き世帯の強い味方、ガス衣類乾燥機「乾太くん」を設置。洗濯後、その場ですぐに乾燥までできるので、日々の洗濯動線もコンパクトになります。
こだわるところにはしっかりこだわり、工夫できるところは合理的に。デザイン性と家事のしやすさ、コストのバランスを考えた洗面・ランドリースペースです。
床や壁はタイル張り、シャワーヘッドはグローエで細部に至るまでこだわりのアイテムを設置
建築に関するご相談は無料で承ります。お気軽にご相談下さい。
出来る限り適切なアドバイスをさせて頂きます。