久々にパッシブソーラー「吉祥寺の家」「久我山の家」、そして・・・2008/03/03

以前私どもが設計監理して完成した住宅を訪れる事が重なったのでご紹介。
まずは、とある雑誌の取材で久々に「吉祥寺の家」を訪ねる・・・
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96年に完成したこの家は、12年目の地下付きソーラーハウス。今年換気扇のメンテナンスがあったそうですが、とても地下とは思えない快適さで、本がたくさん置いてある。12年前に完成して、その後家族の成長とともに簡単なリフォーム(個室を仕切る等)をしました。出版関係のお仕事をされている関係で本がとても多いのですが、造り付け本棚にきちっと整理されていて取材の方も驚かれていた様子。
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南側の吹き抜け階段。屋根のソーラーパネルで暖められた空気は地下の床下で噴出していて、この吹き抜け階段を経由して上階へ行き、リターンを一部利用して循環している簡単なシステム。屋根にファンがひとつあるシンプルなシステム。
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相羽建設さんが施工したこの吉祥寺の家は、私どもにとって「パッシブソーラーハウス」の第1号であり、その後のソーラーハウス設計に繋がっていった物件。今では相羽建設さんはOMソーラーにおいて東京で1番、全国でもトップレベルの施工実績を持つ会社になられた。私どもも吉祥寺の家を訪れる度「外の気温と数度違うだけなのですが、やはりソーラーの家は良いな~と改めて実感・・・」。
パッシブソーラーの家については、まずは実際に体感される事が重要だと思う。補助暖房(機械設備を付随)を入れることはできますが、完全な機械暖房とはまったく異なるため、表現が難しいがあのパッシブソーラーの「ぬくさ」が理解できるか否かが重要ではないかと思う。
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大勢で押し掛けてしまい猫ちゃんを驚かせてしまった・・
「あれから12年・・」というテーマでお施主様との対談等取材を受けてますので、又出版されたら詳細をご紹介。
そして数ヶ月前訪れたの家が、現在もネットで公開中の2000年完成、同じく相羽建設さん施工のソーラーハウス「太陽熱と雨水を利用した久我山の家」。
この住まいついては当時の様子を分かりやすくWEBマガジンが伝えておりますのでぜひご覧いただければと思います。吉祥寺の家から数年後、現在では当たり前の珪藻土等自然素材にも着目して設計した住まい。完成後、お施主様がご自分で屋上緑化などをつくられた・・・
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Webマガジンおひさまスタイル
「エコハウス訪問」

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(写真は全ておひさまスタイルより)
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屋上緑化の様子。
最後は路地の奥で工事中のリフォーム物件。
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解体工事が進んでいる様子ですが、実はこの家も10年以上前に完成した住宅で私どもの設計。吉祥寺の家のように都市部にあり、隣地建物がせまっている環境の中、スキップフロア式の立体空間で、工夫して光と風を建物に取り入れた作品。
前のお施主様が都合で、この家を売りに出され、別の方が購入したそうです。解体して新築をたてるケースもある思いますが、運良くこの家を気に入って頂き、更に縁もあってこの家の水周り部分等のリフォームの設計をさせて頂いております・・・。
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全面再生ではなく、水周りを中心とした部分リフォームをさせて頂き、すでに工事がスタートしている。
工事に入る前、久々にこの家を訪ねた。設計当時の様々な条件、想いがよみがえる。数年前に建築家の山下和正さんが設計された家をリフォームしたがその時の想いと少し近い・・
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当時の想いと現在の想いが混ざって現場が進行中・・・
明日は名古屋へ・・・

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