光の階段のある家2009/10/08

前回の町屋の家は空を感じる開口をつくりましたが、今回は建物の真ん中に「光のらせん階段」をつくった新築住宅「葛西の家2007年竣工」をご紹介!!
場所は江戸川区・葛西、2世帯住宅であること、都市部における敷地であること、必要な床面積等条件を整理していくと、どうしても立体的になっていく・・・。この「葛西の家」は角地なので比較的条件はよかったが、角地側以外は隣地がギリギリ一杯で建っている状況。壁に窓をあけてもお隣さんと「こんにちは!」の状況が多い都市部の設計において、私どもは上下階を結ぶタテの動線を工夫する事が多いです。1つの方法として、開放性の高い階段(光を下に落とすような階段)を建物の平面的に最も暗い部分・つまり中央付近の真ん中につくり、光と風を1階まで落とす工夫をしております。建物全体を考えても有効な方法で快適な住空間になることが多いです。
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#47 2008年11月23日(日)放送
家族をつなぐ光の階段-東京・江戸川区 T様邸
黒とシルバーの箱を組み合わせたようなようなモダンな外観。
ご夫婦と二人のお子さん、
そしておばあちゃんが一緒に暮らす、3階建て4LDKです。
もともと日当たりが良かったというお宅を建て直して、
リビングをはじめ、家全体が明るくなるような設計になっています。
この家のとっておきは、1階から屋上まで突き抜けた螺旋階段。
最上階の大きな窓とメッシュの天板のおかげで、この階段が
光の通り道に なっていました。今日もやさしい光に包まれながら、
みんながリビングに集まってリラックスタイム。
一人ひとりの笑顔も心なしか輝いて見えます。
光にこだわったからこそ生まれた素敵な住空間。
この家族に、この住まい、このスマイル。
幸せな時間って、きっとこんな風景なのでしょうね。
テレビ東京「住まいる家族」より
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都市部での2世帯住宅、鉄骨造3階建てのやや高層型の住まい。1階から屋上までの4層の住空間、光溢れるタテ動線・軽やかな鉄骨階段が結ぶ立体的な構成の住宅です。
4層をタテに結ぶ鉄骨階段。
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まずは1階の様子から順にご紹介・・
■1階:親世帯の間
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バリアフリーで畳と洋室が連続。又すぐ横にはミニキッチンも併設されており、可動式建具で開閉して利用する。
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■2階:みんなの間
共用のLDKと水周りがある2階部分。自然素材にもこだわった家具と一体の間。
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LDを囲むように造りつけのベンチ式収納を設置。収納の問題は住宅の場合共通にでてくるが、今回はあえてベンチや吊戸として視覚化させている。
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ベンチの一部は外部ウッドデッキへ連続していく・・・
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キッチンよりLDK方向を見る。
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キッチン流しより、階段部分を見る
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又振り返ると窓の外にグレーチングの台をつくった。上部は花台として、下部はサービス(生ごみ等の一時置場)に利用していただく。これは専門的な言葉ですが建築面積がギリギリの中での、家事の細かい部分への配慮からつくった。
キッチンが真ん中の家も家事動線を中心に構成を考えたが、普段利用する方(必ずしも主婦とは限りませんが)に優しい設計が私どものモットー。建築家もいろいろなタイプがいらっしゃると思いますが、建築家の身勝手な自己満足型の設計とは一線を引いて、お客様との言葉のキャッチボールで物をつくるスタイルをとっております・・。
■3階:子世帯の間
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ロフトのある立体的な空間。各室は引き戸でゆるやかに繋がっている。
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1階から3階、更に屋上をゆるやかに結ぶ光の階段の様子。
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特に階段の上部の段板(床)はこだわってつくった。
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■屋上:花火鑑賞の間
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近くのディズニーランドの花火がよく見える屋上の様子。
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「葛西の家」
鉄骨造3階建て
竣工2007年
施工:大勝建設

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