渡辺篤史の建もの探訪放映「多面体天井の家」

場所 東京都杉並区
用途 一戸建ての住宅
構造 木造2階建て
敷地面積 152㎡ 46坪
延べ面積 127㎡ 38坪
竣工 2022年
工期 8ヶ月
施工 株式会社小林
特徴

東京都杉並区にある閑静な住宅街にて、ご夫婦+小さなお子様2人+ワンちゃん2匹のための住まいで、もともと住んでいた建物を取り壊し新たに木造二階建ての建物に建て替えました。住まいのご要望は、日当たりの良い2階に家族が集まる住まいの中心を持ってくることと四角い建物!

光を反射させて家の奥まで明るく!多面体化粧天井貼り

三角形をモチーフにした多面体シナ板天井貼りの2階LDKの様子。周辺住宅の状況により敷地の南西に広いバルコニーを設置し、バルコニーに面してLDKに大きな窓を設置し採光する計画とした。お施主様から提供いただいたイメージ画を参考に、普通の勾配天井ではなく三角形のパネルが連なる「多面体形状の天井」をデザイン。仕上げを明るいシナ板とすることで、一枚一枚の三角形が織りなす光の反射と陰影で、部屋の奥まで光が屈折して届きリビング内部全体を優しく明るくしている。

一部の三角形パネルはアクリル製とし、天窓から入ってくる光を拡散させている。三角形のパネルの大きさ、高さは一枚一枚形状が異なる。このシナ板パネルは大工さん達が丁寧に張っていきましたが、工事はもちろん困難を極めました。

三角形のパネルの天井裏には広い屋根裏収納を確保

天井裏は広い屋根裏収納スペースとして有効に利用している。一部の三角形パネルはアクリル製とし、天窓から入ってくる光を拡散させている。屋根の傾斜を利用しらたすぐにできちゃう屋根裏スペース。都内など都市部における弊社の住宅設計では、ほぼ必ずと言ってよいほど設置しているスペースで、プラスαの収納スペースとして活用することが多い

広い屋根裏収納の一部はLDKと吹き抜けでつながっております

三角形の小上がりコーナーと小屋裏収納への白い折り曲げ階段

三角形の琉球畳の下部は引き出し収納、奥の造作棚はマグネット対応式で子どもた達の絵など飾る家族のコーナー。カメも飼っております。かわいいおにぎり型のちゃぶ台も。

木でつくる造作キッチン

すべて家具屋さんに製作して頂いた木製のコの字型キッチン。IHコンロに、タッチレス水栓、食洗器など好きなアイテムを組み込んで自由に設計。シンクは松岡製作所。タイルも三角形!

キッチンと連続するパントリースペース。冷蔵庫も家電収納、洗濯物の室内干しもこちらに

玄関ホールにも三角形の傾斜シナ天井

こども室の様子

将来お店を想定している予備室の様子

洗面室の様子 ニッチなど自分好みに自由に設計した造作洗面化粧台

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