2009年01月07日
古くて新しい「サツキとメイの家」!
より積極的に信念を持ってスタッフ全員で奮闘の2009年が本格的にスタート!!昨年12月からちょっとバタバタしてまして更新が滞ってしまいましたがプロジェクトは順調に進んでおりましてその中から新しいリフォーム物件をご紹介!!舞台は私どもの地元・吉祥寺、全面リフォーム「古くて新しい・サツキとメイの家」が進行中!!
まずは既存外観より
吉祥寺の静かな住宅街のなか、築45年木造2階建ての住宅が佇んでいる。若い夫婦と小さなお子様(2人姉妹)のための住まいへ!!
全面リフォーム物件のことを私どもは「再生住宅」と呼んでいます。再生住宅とは・・外壁の補修、色を変えたい等美装ではなく、必要であれば骨組み(構造)からやり直し、設備も含めて新築同等の性能を持たせ再生させたリフォーム物件のことです。
前回のブログでご紹介した「続・五葉松の家」という作品から再生住宅物件も手掛けるようになり、ビフォーアフターという番組では「劇的!!リフォーム」にチャレンジする機会がありました。ビフォーとアフターで「劇的に変化するリフォーム」というのはテレビで見ている分には面白いですが、私どもは別に劇的なリフォームをやりたいのではなく、既存の母屋をベースにそこに住む方の生活に合った建物のあり方を模索・提案しています。今回も全く新しい劇的なリフォーム・・というよりは既存を活かしてしっかりと補強しながら古くて新しい住まいを目指している。
■初回のヒアリング&現地調査
時には大工さんを同伴して、屋根に上り、床を一部あけて床下へもぐり、柱や梁等構造面をしっかりとチェックする。再生住宅の場合は何よりも現地調査が重要であり、現地を見させて頂きリフォームが良いか建替えが良いか等の助言、住まい手の希望をおききし基本設計を進めております。
網代天井の玄関廻りの様子。照明器具も雰囲気がある・・
・・・急な既存階段。廻り部分はそのままにして直線部分で緩やかにしようか等検討
お風呂とお勝手、水周りの様子
和室に敷いてあった絨毯を剥がして現れたのものは・・
掘り炬燵!このままでは利用できないが掘りコタツはここに作ろう等検討
調査をしながら再利用できそうなもの、そのままでも良い部分、取り替えないといけない部分を明確に分けていく。そして何よりも光や風の入り方など基本的な採光通風条件も整理。
にわ等外部の条件も考慮して事務所に帰って基本アイディアをまとめる・・
■最初のアイディアをご提案!
再生住宅の場合、全ての柱やはりを取っ払って新築にするわけにはいかないので再利用できる古い部分は残しながら、新しい材料で補強してリフォームする。既存材料が弱い場合や現行法規に合わせて作り変えないといけない場合などは部分的に全て作り変えることもありますが・・
過去の再生物件の現場途中の写真より
そして今回のリフォームの解説スケッチ。スケッチには下記のような考え方が入っている

1.まずは構造補強について。床下は全面的にべた基礎を打って補強するなど構造補強の内容を明記している。水周りは土台からやり替え、腐った木材は全て取り替え。サッシや外壁もやり直し、断熱材もしっかりと入れる!!2.設備については建物内は全てやりかえが基本。新規に配管、配線をする。
3.そして既存母屋の形状を大きく変えることなく「通風と採光」をいかに確保するか、そのアイディアを提案。今回の場合、平屋部分の小屋裏を利用したロフトスペース、更に屋根を利用した日当たりの良いルーフバルコニーを新たに作り、不要な間仕切りを撤去した使い勝手の良い、大きな空間を提案している。ハイサイド窓など適材適所に窓をとり、採光通風を確保。
4.古材の再生、既存の木製建具は室内建具として再利用するなど古きよきものをいかす提案もしている。
5.プラスアルファで生活を豊かにする「アイディア家具」や「からくり」も提案。採用していただけるかなぁ・・と思いながらも様々な考え方を提案していく・・・
■本格的な設計(基本設計&実施設計)
基本アイディアを気に入って頂けた段階で本格的な設計へ・・リフォームの場合はある程度の想定で設計が進んでいく・・。さらに模型をつくって検討を繰り返していく、模型上で壊しては貼り付けを繰り返す・・

残す既存柱、新規の間仕切り、小屋裏、ハシゴ、そして秘密のからくり・・などどんな風に見えるか検討。見積用の図面、工事用の図面をまとめていく・・・
工事費と設計の内容が折り合ったところでいよいよ工事がスタート!!まずは解体工事からスタートする・・・(続)
TAU担当:赤ひげ+近藤美穂+小宮歩
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年02月19日
リフォーム構造補強/冶具(じぐ)について
リフォーム現場の構造見学会開催を告知しておりまして、構造補強材「冶具(じぐ)」って何?とお問い合わせを多々頂いておりまして下に解説と思います。「冶具(じぐ)」は私どもが勝手につけた名前で一般的なものでも何でもありません。構造補強から行う全面リフォームの際、大工さんでできる構造補強の一例として適材適所に採用している独自の工法であります。きっかけはテレビ番組の物件を担当した際思いついたアイディアでその後改良しております。
ビフォーアフター「玄関から入れない家」より実際の構造補強の様子をご覧ください。ちょっと長いですが、後半に。「冶具(じぐ)」が登場!!
吉祥寺のリフォーム現場に上記の「冶具(じぐ)」など構造補強が完了した工事現場がありまして、お施主様のご好意で見学会ができるようになりました。
「冶具(じぐ)」のほか、古材を再利用して補強した様子など・・実際のリフォーム現場の様子が御覧いただけます。なかなか開催できない「構造見学会」ですので、この機会にぜひ御覧頂ければ!!表面的な美装ではなく、全面的なリフォームをお考えの方、実際にどのような補強を行っているか知りたい方には特にお勧めです。お問い合わせは下記まで宜しく御願い致します。
■リフォーム現場/構造見学会のお知らせ
□日時:22日(日) いずれもAM11時~14時まで(予約制)
□場所:武蔵野市吉祥寺 お問い合わせを頂いた方に追って案内をお送りいたします
□構造規模:木造2階建ての全面的なリフォーム 延べ面積約23坪
□構造補強が完成した状況で、基礎や主要構造部分の補強が完了したスケルトン状況
■お問い合わせ:E-MAIL tau@msb.biglobe.ne.jp 又はTEL 0422-21-6395まで 予約制とさせて頂いておりますので御希望の時間をお知らせ下さい。追って資料送付致します。TAU担当:小宮歩、近藤みほまで
今回ご案内の「古くて新しいサツキとメイの家」現場より
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年03月04日
古くて新しい!吉祥寺サツキとメイの家
現在進行中の工事現場をご紹介!!完成へ向けてラストスパートの「古くて新しい!サツキとメイの家」
「古くて新しい」住まいへ・・!詳細を一部紹介!
まずはビフォーの様子より、築45年だそうです。
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現在工事中の様子
■もっとも重要なこと、構造補強!
先日の見学会では多くの方に実際に見ていただきましたが、後で隠れてしまう部分ではありますがとっても重要な構造補強の様子を紹介。基本的にはスケルトンの骨組み状態にして、構造補強を工夫して行っている。基礎はべた基礎を全面的に打ち、立ち上がりを補強、土台など木材で腐っているものは全て取り替え、必要に応じて耐力壁の「じぐ」を入れて金物で固定し、当然現行法規基準を裕に上回る耐震性をもたせいる。耐力壁の引き抜き防止のホールダウン金物も新築同様に設置している・・
腐った木材は新材に取替え、設備配管、電気配線関係はメータ以降全て取替え。ガラスはペア、断熱材も旧住宅金融公庫の次世代基準以上に入れている。
・・・・とここまではあくまで標準ベースであって実際の設計の工夫はここから▼▼
■古くてよいものを活かすために・・再生・転用!
何でもかんでも・・という訳にはいきませんが、適材適所の古材再生を目指している。
玄関上部の下屋を支える梁にも古材再生&既存木製建具は補修して内部で再利用する!
1階の子ども室は・・
細かく部屋が間仕切られているビフォーの様子
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アフターの様子(現在工事中)
既存の天井を取り払って小屋裏部分も積極的に利用、ロフトをつくりました・・・。ロフトの手すりは小屋裏丸太そのままです! また、古材を再利用した柱など、積極的に古材を再生させている・・
■基本はやっぱり光と風!!
コストや法制限とのバランスがあるため、屋根形状は大きくは変えられないけど、多少だったら調整できます。たとえば、天井を取っ払い屋根裏空間を友好に利用することが可能。さらに高い位置に窓をつけるハイサイド窓もできます。今回の家は吉祥寺の都市部にあるため、隣地がせまってたっている。どんな条件でもなるべく光と風をたくさん入れたい・・
キッチン上部も天井を取り払い、上部から採光を!
■残したいもの・取り込みたい景色!
玄関まわりはほぼ既存のままです。既存網代張り天井は保存しました。
既存和室は・・
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1階和室には大きな窓を取り付けました、その先には・・・
バラ、梅や夏みかんなどの木がある広い庭が見える・・この広い庭は借景!?縁側ももちろんつくります。既存堀コタツは残して再生!!
2階も既存材をいかして再生ビフォーの様子より
どこか懐かしいような急な階段・・
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2階は全て間仕切りを撤去してワンルーム空間に。階段は緩やかに作り直すのですが、既存段板再利用します。階段を上がると正面には屋根の形状を利用したルーフバルコニーを新設
床はデッキを敷いて、木の目隠し手摺をつけて、自分だけの光溢れる屋外空間!!
隣地の合間を縫って日がさんさんのルーフバルコニーは物干、布団干し、日光浴、バーベキュー?など多様な用途で利用していただけると実感。
ただルーフバルコニーに物をあげるのにいちいち階段上り下りだと大変だなぁ~と設計中に思いたちまして、ここと1階を結ぶ とある仕掛けを設置する予定
1階からルーフバルコニーのある上部を見上げると小さい窓!
古くてよいものを残して、再生させている吉祥寺「サツキとメイの家」は今月末の完成を目指している・・
TAU担当:あかひげ+近藤+小宮歩
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年03月28日
古くて新しい風景
吉祥寺の家古くて新しい風景より
今週の日曜日に全面リフォーム最新作「古くて新しい!!サツキとメイの家」公開です!!御施主様のご好意で実現しました今回のオープンハウス、なかなかできないためぜひこの機会にご覧いただければ幸いです。リフォームをお考えの方(将来的な場合でももちろんOKです)、興味のある方、皆様お誘い合わせの上御参加頂ければと思います。
■日時:3/29(日)11:00~16:00まで
■場所:武蔵野市(JR吉祥寺又は三鷹駅より徒歩15分)
■築45年の木造2階たて、延べ面積23坪の全面リフォーム■お問い合わせ:E-MAIL tau@msb.biglobe.ne.jp 又はTEL 0422-21-6395まで 追って資料送付致します。TAU担当:小宮歩、近藤みほまで
■5つの見所・・
1.光と風たっぷりの都市部にある健康住宅
2.何より新築同等の耐震補強!!安心の住まいへ
3.古くてよいものはいかす!!古材は再生&転用!!
4.仕上げは健康素材!!
5.アイディア造作家具!!
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年03月30日
古くて新しい風景2

井の頭公園のサクラもまもなく満開・・の東京は武蔵野市吉祥寺にて、まもなく完成の再生住宅(全面リフォーム)「古くて新しい家」オープンハウスが快晴のなか無事に終了!!ホームページのみの告知にも関わらず20組以上の皆様にご覧頂きました、ご来場誠にありがとうございました!!
一緒にきたお子様たちの人気は屋根の一部を形状変更したルーフデッキ部分(まだデッキが完成していませんが・・)と2階のマル穴のあいた手すり!!
古くて新しい風景一部紹介
床はパイン無垢フローリング、壁は珪藻土、天井はエコクロス、柱や梁は古いもの、新しいもの、古材転用で作られている
既存の網代天井と新規ビー玉玄関ドアのある玄関
「どこか懐かしい・・」跳ね上げ式の下駄箱や黒板のある造作キッチン!!
古材は埋木をして柱として再利用!!・・すると柱から枝が!?この枝にも意味があるのですがこれはオーナー様と私どもの間の内緒ということで
可動棚の造作洗面台
掘りコタツのある和室は縁側を介して庭へと続く・・
次回は4・12(日)に府中で完成見学会を予定しております!又ぜひ宜しくお願いいたします!!
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年04月18日
手動式滑車のある風景
先日竣工の「古くて新しいサツキとメイの家」より「手動式滑車のある風景」を!
天井を撤去して小屋裏収納と吹抜け部分、また屋根形状を変更して屋根の上にルーフデッキをつくったサツキとメイの家。写真の右上、ちょうど高い位置にある小さな四角い窓の外側に5帖強の広いルーフデッキを設置。ここへ洗濯物など軽量なものをすぐ上げられるように、手動式滑車を設置しました。
ルーフデッキの様子
船舶用の木製滑車を天井に設置して、同じく船舶用ロープを用意・・
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ロープを引くとかごが窓へ向かって上がるシンプルな仕組み。以前ビフォーアフターでつくった電動押入の手動版のようなものができあがりました!!
軒丸太に埋木をして柱へ転用した「再生柱」にロープをくくりつければリフトアップ完了!!

ちなみにこの「再生柱」は枝が生えて、たまに花が咲き、小鳥もくるようになったとか・・ちっちゃな姉妹と楽しみながら家事ができそうな「手動式滑車のある風景」でした!
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年09月18日
吉祥寺で30年!地元での作品紹介4
リフォームを、単なる表面的な改造ではなく、基本となる構造を補強し、その家や住んできた人たちの想いを大切にした「再生住宅」と定義しております。
さて、地元で完成した再生住宅「古くて新しいサツキとメイの家」をご紹介。この物件も初めてご依頼を頂き、現地調査を経て「再生住宅」という選択肢を採用した事例です。構造見学会及び完成見学会も反響いただき、改めて現代の社会性にあった工法の一つであること、そのニーズの高さを実感した物件です。今回はプレイバックして、現地調査の様子→第1回計画案提示の様子までをご紹介!!
まずは既存外観より
吉祥寺の静かな住宅街のなか、築45年木造2階建ての住宅が佇んでいる。若い夫婦と小さなお子様(2人姉妹)のための住まいへ!!
■初回のヒアリング&現地調査
既存建物はしばらく使用していなかった空家でした
時には大工さんを同伴して、屋根に上り、床を一部あけて床下へもぐり、柱や梁等構造面をしっかりとチェックする。再生住宅の場合は何よりも現地調査が重要であり、現地を見させて頂きリフォームが良いか建替えが良いか等の助言、住まい手の希望をおききし基本設計を進めております。
網代天井の玄関廻りの様子。網代天井は虫に食べられている様子もなく保存状態は良好でした。照明器具も雰囲気がある・・このまま活かせればなぁなどご相談
・・・急な既存階段。廻り部分はそのままにして直線部分のみ緩やかに改良しようか等検討。段板は雰囲気があるので再利用したい
お風呂とお勝手、水周りの様子
こちらは痛みが激しく再利用は厳しそう、御風呂はユニットバスが希望。キッチンは保留。
和室に敷いてあった絨毯を剥がして現れたのものは・・
掘り炬燵!このままでは利用できないが掘りコタツはここに作ろう等検討
調査をしながら再利用できそうなもの、そのままでも良い部分、取り替えないといけない部分を明確に分けていく。そして何よりも光や風の入り方など基本的な採光通風条件も整理。
にわ等外部の条件も考慮して事務所に帰って基本アイディアをまとめる・・
■最初のアイディアをご提案!
再生住宅の場合、全ての柱やはりを取っ払って新築にするわけにはいかないので再利用できる古い部分は残しながら、新しい材料で補強してリフォームする。既存材料が弱い場合や現行法規に合わせて作り変えないといけない場合などは部分的に全て作り変えることもありますが・・
過去の再生物件の現場途中の写真より。古材と心材が入り混じる様子。既存部材で利用できるものは積極的に再利用、一方腐敗したもの、強度が足りないものは徹底的に排除、新しいものにやりかえる
そして今回のリフォームの第1回アイディアスケッチの提示

1.まずは構造補強について。床下は全面的にべた基礎を打って補強するなど構造補強の内容を明記している。水周りは土台からやり替え、腐った木材は全て取り替え。サッシや外壁もやり直し、断熱材もしっかりと入れる!!2.設備については建物内は全てやりかえが基本。新規に配管、配線をする。
3.そして既存母屋の形状を大きく変えることなく「通風と採光」をいかに確保するか、そのアイディアを提案。今回の場合、平屋部分の小屋裏を利用したロフトスペース、更に屋根を利用した日当たりの良いルーフバルコニーを新たに作り、不要な間仕切りを撤去した使い勝手の良い、大きな空間を提案している。ハイサイド窓など適材適所に窓をとり、採光通風を確保。
4.古材の再生、既存の木製建具は室内建具として再利用するなど古きよきものをいかす提案もしている。
5.プラスアルファで生活を豊かにする「アイディア家具」や「からくり」も提案。採用していただけるかなぁ・・と思いながらも様々な考え方を提案していく・・・
・・・・・・・・・・・・「再生住宅」の基本的な方針決定の重要段階のため、初回相談からこの段階までで1~1.5ヶ月程度かかっております。
■本格的な設計(基本設計&実施設計)
基本アイディアを気に入って頂けた段階で本格的な設計へ・・リフォームの場合はある程度の想定で設計が進んでいく・・。さらに模型をつくって検討を繰り返していく、模型上で壊しては貼り付けを繰り返す・・

残す既存柱、新規の間仕切り、小屋裏、ハシゴ、そして秘密のからくり・・などどんな風に見えるか検討。見積用の図面、工事用の図面をまとめていく・・・(この図面をまとめる段階に通常1、2ヶ月かかります)
工事費と設計の内容が折り合ったところでいよいよ工事がスタート!!まずは解体工事からスタートする・・・(続)
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年09月19日
吉祥寺で30年!地元での再生住宅「工事編」
前回ブログの続きです
リフォームを、単なる表面的な改造ではなく、基本となる構造を補強し、その家や住んできた人たちの想いを大切にした「再生住宅」と定義しております。地元吉祥寺にて今春完成した再生住宅事例の工事編をUP!
工事中の様子より、古い材料と新材とが混在している工事現場の様子。
■もっとも重要なこと、構造補強!
後で隠れてしまう部分ではありますがとっても重要な構造補強の様子を紹介。基本的にはスケルトンの骨組み状態にして、構造補強を現場の状況により工夫して行っている。基本的な内容としては下記のようになります。
基礎についてべた基礎を全面的に打ち、既存の立ち上がりコンクリート部分を補強。ただし基礎が無筋、ブロックなどの場合もありこれらの場合は構造設計者と協議の上適切に補強(場合によっては新設)していく・・
既存木材については、土台など木材で腐っているものは全て取り替え、必要に応じて耐力壁筋交い補強の「じぐ」などを入れて(写真下)金物で固定し、当然現行法規基準を裕に上回る耐震性をもたせいる。耐力壁の引き抜き防止のホールダウン金物も新築同様に設置している・・

腐った木材は新材に取替え、設備配管、電気配線関係はメータ以降全て取替え。
・・・・とここまではあくまで標準ベースであって実際の設計の工夫はここから▼▼
■基本はやっぱり光と風!!
コストや法制限とのバランスがあるため、屋根形状は大きくは変えられないけど、多少だったら調整できます。たとえば、天井を取っ払い屋根裏空間を有効に利用することが可能。さらに高い位置に窓をつけ採光通風のハイサイド窓もできます。今回の家は吉祥寺の都市部にあるため、隣地がせまってたっておりましたが光と風をたくさん入れたい・・
キッチン上部も天井を取り払い、上部から採光を!
■古くてよいものを活かすために・・再生・転用!
何でもかんでも・・という訳にはいきませんが、適材適所の古材再生を目指している。
玄関上部の下屋を支える梁にも古材再生&既存木製建具は補修して内部で再利用する!
1階の子ども室は・・
細かく部屋が間仕切られているビフォーの様子
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工事中の様子
既存の天井を取り払って小屋裏部分も積極的に利用、ロフトをつくりました・・・。ロフトの手すりは小屋裏丸太そのままです! また、古材を再利用した柱など、積極的に古材を再生させている・・

埋め木により軒丸太を柱へ転用
■残したいもの・取り込みたい景色!
玄関まわりはほぼ既存のままです。既存網代張り天井は保存しました。
既存和室は・・
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1階和室には大きな窓を取り付けました、その先には・・・
バラ、梅や夏みかんなどの木がある広い庭が見える・・この広い庭は借景!?縁側ももちろんつくります。既存堀コタツは残して再生!!
2階も既存材をいかして再生ビフォーの様子より
どこか懐かしいような急な階段・・
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2階は全て間仕切りを撤去してワンルーム空間に。階段は緩やかに作り直すのですが、既存段板再利用します。階段を上がると正面には屋根の形状を利用したルーフバルコニーを新設
床はデッキを敷いて、木の目隠し手摺をつけて、自分だけの光溢れる屋外空間!!
隣地の合間を縫って日がさんさんのルーフバルコニーは物干、布団干し、日光浴、バーベキュー?など多様な用途で利用していただけると実感。
ただルーフバルコニーに物をあげるのにいちいち階段上り下りだと大変だなぁ~と設計中に思いたちまして、ここと1階を結ぶ とある仕掛けを設置する予定
1階からルーフバルコニーのある上部を見上げると小さい窓!
古くてよいものを残して、再生させている吉祥寺「サツキとメイの家」完成編は次回
投稿者 小宮歩 : 01:57
2009年09月21日
吉祥寺で30年!地元での再生住宅「完成編1」
前回ブログの続きです
リフォームを、単なる表面的な改造ではなく、基本となる構造を補強し、その家や住んできた人たちの想いを大切にした「再生住宅」と定義しております。地元吉祥寺にて今春完成した再生住宅事例の完成編をご紹介!!「古くて新しいサツキとメイの家」より「手動式滑車のある風景」を!
天井を撤去して小屋裏収納と吹抜け部分、また屋根形状を変更して屋根の上にルーフデッキをつくったサツキとメイの家。写真の右上、ちょうど高い位置にある小さな四角い窓の外側に5帖強の広いルーフデッキを設置。ここへ洗濯物など軽量なものをすぐ上げられるように、手動式滑車を設置しました。
2階のルーフデッキの様子
船舶用の木製滑車を天井に設置して、同じく船舶用ロープを用意・・
▼
▼
ロープを引くとかごが窓へ向かって上がるシンプルな仕組み。以前ビフォーアフターでつくった電動押入の手動版のようなものができあがりました!!
軒丸太に埋木をして柱へ転用した「再生柱」にロープをくくりつければリフトアップ完了!!

ちなみにこの「再生柱」は枝が生えて、たまに花が咲き、小鳥もくるようになったとか・・ちっちゃな姉妹と楽しみながら家事ができそうな「手動式滑車のある風景」でした!
投稿者 小宮歩 : 00:00
2009年09月23日
吉祥寺で30年!地元での再生住宅「完成編2」
「古くて新しい家・サツキとメイの家」より,どこか懐かしい黒板のある造作キッチンをご紹介
キッチンに付随して横には黒板のあるオープン棚を造作工事で設置。黒板は玄関は行ってすぐの場所になり、家族への御知らせ板(お子様の落書き用かも・・)です。ちなみに黒板横の引戸は古家にあったガラスをはめ込んだ現在では手に入らないものです。
造作キッチンならではですが好きなメーカーの好きなコンロを組み込むことが可能、この家ではリンナイのドロップインコンロを組み込む。ステンレス製オーダーフード。
この家はリフォームで、天井を一部撤去してハイサイド採光(上部窓)を取り入れている。窓の廻りに奥様の好きな色の壁材を貼り、キッチンに立つ人のためのアクセント仕上げをしている
「古くて新しいサツキとメイの家」
投稿者 小宮歩 : 00:00
2010年05月16日
「古くて新しい家・サツキとメイの家」1
リフォームを、単なる表面的な改造ではなく、基本となる構造を補強し、その家や住んできた人たちの想いを大切にした「再生住宅」と定義しております。
地元吉祥寺で昨年完成した再生住宅作品「古くて新しい家・サツキとメイの家」が雑誌で紹介されております


雑誌「プラス1LIVING6月号(P24-26)主婦の友社」に「カフェのような家」特集で掲載
この物件も初めてご依頼を頂き、現地調査を経て「再生住宅」という選択肢を採用した事例です。構造見学会及び完成見学会も反響いただき、改めて現代の社会性にあった工法の一つであること、そのニーズの高さを実感した物件です。今回はプレイバックして、現地調査の様子→第1回計画案提示の様子までをご紹介!!
まずは既存外観より
吉祥寺の静かな住宅街のなか、築45年木造2階建ての住宅が佇んでいる。若い夫婦と小さなお子様(2人姉妹)のための住まいへ!!
■初回のヒアリング&現地調査
既存建物はしばらく使用していなかった空家でした
時には大工さんを同伴して、屋根に上り、床を一部あけて床下へもぐり、柱や梁等構造面をしっかりとチェックする。再生住宅の場合は何よりも現地調査が重要であり、現地を見させて頂きリフォームが良いか建替えが良いか等の助言、住まい手の希望をおききし基本設計を進めております。
網代天井の玄関廻りの様子。網代天井は虫に食べられている様子もなく保存状態は良好でした。照明器具も雰囲気がある・・このまま活かせればなぁなどご相談
・・・急な既存階段。廻り部分はそのままにして直線部分のみ緩やかに改良しようか等検討。段板は雰囲気があるので再利用したい
お風呂とお勝手、水周りの様子
こちらは痛みが激しく再利用は厳しそう、御風呂はユニットバスが希望。キッチンは保留。
和室に敷いてあった絨毯を剥がして現れたのものは・・
掘り炬燵!このままでは利用できないが掘りコタツはここに作ろう等検討
調査をしながら再利用できそうなもの、そのままでも良い部分、取り替えないといけない部分を明確に分けていく。そして何よりも光や風の入り方など基本的な採光通風条件も整理。
にわ等外部の条件も考慮して事務所に帰って基本アイディアをまとめる・・
■最初のアイディアをご提案!
再生住宅の場合、全ての柱やはりを取っ払って新築にするわけにはいかないので再利用できる古い部分は残しながら、新しい材料で補強してリフォームする。既存材料が弱い場合や現行法規に合わせて作り変えないといけない場合などは部分的に全て作り変えることもありますが・・
過去の再生物件の現場途中の写真より。古材と心材が入り混じる様子。既存部材で利用できるものは積極的に再利用、一方腐敗したもの、強度が足りないものは徹底的に排除、新しいものにやりかえる
そして今回のリフォームの第1回アイディアスケッチの提示

1.まずは構造補強について。床下は全面的にべた基礎を打って補強するなど構造補強の内容を明記している。水周りは土台からやり替え、腐った木材は全て取り替え。サッシや外壁もやり直し、断熱材もしっかりと入れる!!2.設備については建物内は全てやりかえが基本。新規に配管、配線をする。
3.そして既存母屋の形状を大きく変えることなく「通風と採光」をいかに確保するか、そのアイディアを提案。今回の場合、平屋部分の小屋裏を利用したロフトスペース、更に屋根を利用した日当たりの良いルーフバルコニーを新たに作り、不要な間仕切りを撤去した使い勝手の良い、大きな空間を提案している。ハイサイド窓など適材適所に窓をとり、採光通風を確保。
4.古材の再生、既存の木製建具は室内建具として再利用するなど古きよきものをいかす提案もしている。
5.プラスアルファで生活を豊かにする「アイディア家具」や「からくり」も提案。採用していただけるかなぁ・・と思いながらも様々な考え方を提案していく・・・
・・・・・・・・・・・・「再生住宅」の基本的な方針決定の重要段階のため、初回相談からこの段階までで1~1.5ヶ月程度かかっております。
■本格的な設計(基本設計&実施設計)
基本アイディアを気に入って頂けた段階で本格的な設計へ・・リフォームの場合はある程度の想定で設計が進んでいく・・。さらに模型をつくって検討を繰り返していく、模型上で壊しては貼り付けを繰り返す・・

残す既存柱、新規の間仕切り、小屋裏、ハシゴ、そして秘密のからくり・・などどんな風に見えるか検討。見積用の図面、工事用の図面をまとめていく・・・(この図面をまとめる段階に通常1、2ヶ月かかります)
工事費と設計の内容が折り合ったところでいよいよ工事がスタート!!まずは解体工事からスタートする・・・(続)
投稿者 小宮歩 : 00:34
2010年05月17日
「古くて新しい家・サツキとメイの家」2
前回ブログの続きです
リフォームを、単なる表面的な改造ではなく、基本となる構造を補強し、その家や住んできた人たちの想いを大切にした「再生住宅」と定義しております。地元吉祥寺にて昨年完成した再生住宅事例の工事編をUP!古くてよいものはいかす工夫を随所にしております
工事中の様子より、古い材料と新材とが混在している工事現場の様子。
■もっとも重要なこと、構造補強!
後で隠れてしまう部分ではありますがとっても重要な構造補強の様子を紹介。基本的にはスケルトンの骨組み状態にして、構造補強を現場の状況により工夫して行っている。基本的な内容としては下記のようになります。
基礎についてべた基礎を全面的に打ち、既存の立ち上がりコンクリート部分を補強。ただし基礎が無筋、ブロックなどの場合もありこれらの場合は構造設計者と協議の上適切に補強(場合によっては新設)していく・・
既存木材については、土台など木材で腐っているものは全て取り替え、必要に応じて耐力壁筋交い補強の「じぐ」などを入れて(写真下)金物で固定し、当然現行法規基準を裕に上回る耐震性をもたせいる。耐力壁の引き抜き防止のホールダウン金物も新築同様に設置している・・

腐った木材は新材に取替え、設備配管、電気配線関係はメータ以降全て取替え。
・・・・とここまではあくまで標準ベースであって実際の設計の工夫はここから▼▼
■基本はやっぱり光と風!!
コストや法制限とのバランスがあるため、屋根形状は大きくは変えられないけど、多少だったら調整できます。たとえば、天井を取っ払い屋根裏空間を有効に利用することが可能。さらに高い位置に窓をつけ採光通風のハイサイド窓もできます。今回の家は吉祥寺の都市部にあるため、隣地がせまってたっておりましたが光と風をたくさん入れたい・・
キッチン上部も天井を取り払い、上部から採光を!
■古くてよいものを活かすために・・再生・転用!
何でもかんでも・・という訳にはいきませんが、適材適所の古材再生を目指している。
玄関上部の下屋を支える梁にも古材再生&既存木製建具は補修して内部で再利用する!
1階の子ども室は・・
細かく部屋が間仕切られているビフォーの様子
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工事中の様子
既存の天井を取り払って小屋裏部分も積極的に利用、ロフトをつくりました・・・。ロフトの手すりは小屋裏丸太そのままです! また、古材を再利用した柱など、積極的に古材を再生させている・・

埋め木により軒丸太を柱へ転用
■残したいもの・取り込みたい景色!
玄関まわりはほぼ既存のままです。既存網代張り天井は保存しました。
既存和室は・・
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1階和室には大きな窓を取り付けました、その先には・・・
バラ、梅や夏みかんなどの木がある広い庭が見える・・この広い庭は借景!?縁側ももちろんつくります。既存堀コタツは残して再生!!
2階も既存材をいかして再生ビフォーの様子より
どこか懐かしいような急な階段・・
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2階は全て間仕切りを撤去してワンルーム空間に。階段は緩やかに作り直すのですが、既存段板再利用します。階段を上がると正面には屋根の形状を利用したルーフバルコニーを新設
床はデッキを敷いて、木の目隠し手摺をつけて、自分だけの光溢れる屋外空間!!
隣地の合間を縫って日がさんさんのルーフバルコニーは物干、布団干し、日光浴、バーベキュー?など多様な用途で利用していただけると実感。
ただルーフバルコニーに物をあげるのにいちいち階段上り下りだと大変だなぁ~と設計中に思いたちまして、ここと1階を結ぶ とある仕掛けを設置する予定
1階からルーフバルコニーのある上部を見上げると小さい窓!
古くてよいものを残して、再生させている吉祥寺「サツキとメイの家」完成編は次回
投稿者 小宮歩 : 00:00
2010年05月18日
「古くて新しいサツキとメイの家」3
「古くて新しいサツキとメイの家」より完成編1
「手動式滑車のある風景」を!
天井を撤去して小屋裏収納と吹抜け部分、また屋根形状を変更して屋根の上にルーフデッキをつくったサツキとメイの家。写真の右上、ちょうど高い位置にある小さな四角い窓の外側に5帖強の広いルーフデッキを設置。ここへ洗濯物など軽量なものをすぐ上げられるように、手動式滑車を設置しました。
2階のルーフデッキの様子
船舶用の木製滑車を天井に設置して、同じく船舶用ロープを用意・・
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ロープを引くとかごが窓へ向かって上がるシンプルな仕組み。以前ビフォーアフターでつくった電動押入の手動版のようなものができあがりました!!
軒丸太に埋木をして柱へ転用した「再生柱」にロープをくくりつければリフトアップ完了!!

ちなみにこの「再生柱」は枝が生えて、たまに花が咲き、小鳥もくるようになったとか・・ちっちゃな姉妹と楽しみながら家事ができそうな「手動式滑車のある風景」でした!
投稿者 小宮歩 : 10:00
2010年05月19日
「古くて新しいサツキとメイの家」4
昨年完成したリフォーム作品「古くて新しい家・サツキとメイの家」が雑誌で掲載中!!

雑誌「プラス1LIVING6月号(P24-26)主婦の友社」に「カフェのような家」特集にて


どこか懐かしい黒板のある造作キッチンをご紹介、造作キッチンとは大工さんや建具やさんにつくってもらうオリジナルキッチンのこと。この家ではSUSのカウンタの場合はシンクなどの取り合いがあるためこの部分のみ工場制作してもらっています。
低コストで好きなサイズ、形状や仕上げにできるのがメリットですが、引き出しなどが耐震ラッチがない、内部の仕上げがシンプルだったりメーカーさんの既製品と比較してディメリットもある
キッチンに付随して横には黒板のあるオープン棚を造作工事で設置。黒板は玄関は行ってすぐの場所になり、家族への御知らせ板(お子様の落書き用かも・・)です。ちなみに黒板横の引戸は古家にあったガラスをはめ込んだ現在では手に入らないものです。
造作キッチンならではですが好きなメーカーの好きなコンロを組み込むことが可能、この家ではリンナイのドロップインコンロを組み込む。ステンレス製オーダーフード。
この家はリフォームで、天井を一部撤去してハイサイド採光(上部窓)を取り入れている。窓の廻りに奥様の好きな色の壁材を貼り、キッチンに立つ人のためのアクセント仕上げをしている
投稿者 小宮歩 : 16:00
2010年05月20日
「古くて新しいサツキとメイの家」5
「古くて新しい家・サツキとメイの家」より

随所に遊び心のあるデザイン
びーだま玄関ドア びーだまのひとつはドアアイになっています
玄関の様子 古材を利用したニッチ、天井は既存のまま
造作玄関収納 小学校にあるようなものをイメージして
和室と庭を見る
リビングをみる 自然素材で仕上げた内装、床はパインの無垢のフローリング
天井を撤去して開放的になったこども室 ロフト付き
洗面所をみる 造作洗面台
2階の様子 こちらも天井を撤去

「古くて新しいサツキとメイの家」
木造2階たて リフォーム 竣工2009年

雑誌「プラス1LIVING6月号(P24-26)主婦の友社」に「カフェのような家」特集中!!ぜひご覧いただければ幸いです
投稿者 小宮歩 : 00:00