2010年03月29日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その1

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ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010(3/13~3/20)、ドイツ・ミュンヘンにて

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ほとんどのお店が営業していない日曜日、ミュンヘンの中心街も静まり返っていましたがここだけは唯一大盛り上がり!世界一有名なビアホール、ホフブロイハウス

<ホフブロイハウスの歴史>
1589年 宮廷の醸造所としてヴィルヘルム5世が開設
1828年 醸造所内に食堂ができる
1920年 ヒトラーがナチスの大集会を開催しナチスの躍進へ繋がった場所だとか・・


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小麦麦芽と大麦麦芽を50%ずつ使用し、純粋培養酵母で造られる南ドイツ伝統のヴァイスビール(小麦ビール)も堪能し、明日からの研修へ備え万全!?

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ホフブロイハウス・中庭の様子 昼間暖かい時にきてみたい・・が昼間はもちろん省エネルギー建築研修!でありまして今回の研修の主目的はCO2削減はもちろん、快適な温熱・住環境を実現しているパッシブハウスを体感することです!!


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今回は※パッシブハウスをドイツで学ばれパッシブハウスジャパン代表理事、キーアーキテクツ代表 森みわさんを団長とするパッシブハウス研修(参加者16人)に参加しました、同い年の森さんにいろいろお聞きしながら最先端のヨーロッパ省エネルギー建築を体感!


※パッシブハウスとは(キーアーキテクツHPより引用)

パッシブハウスとは、1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅スタンダードです。各国の法規によって定められた省エネスタンダードよりもはるかに上を行くこのシビアな省エネスタンダードは、ドイツ、オーストリアで大きく普及し、2011年までにはEUの新築住宅のスタンダードになるとされています。

近年ではEUとは気候の異なるアメリカや韓国でもパッシブハウスの建設が試みられており、近い将来に世界スタンダードになると言われている程です。パッシブハウスを名乗ることができるのは、床平米当たりの一次エネルギー消費量および冷暖房負荷、そして気密性能の条件を満たした住宅のみです。“パッシブ”という言葉は、太陽エネルギーをパッシブに利用する手法として日本でも用いられてきましたが、それは英訳するとPassive Use of the Solar Energy(太陽エネルギーのパッシブ・ユース)と呼ばれ、ドイツ発祥のPassive Houseとは異なる定義です


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ローコスト住宅、オフィス、学校、村役場、プラスエネルギーハウスの住宅群、有名建築等今回10以上のパッシブハウスをはじめ、省エネルギー建築を廻りましたが印象に残ったいくつかの建築を紹介していきたいと思います、まずはドイツ・レーゲンドーフにて、ローコストパッシブハウスの住宅事例から・・

投稿者 小宮歩 : 00:00

2010年03月30日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その2

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ドイツ・レーゲンドーフにて、ローコストパッシブハウスの住宅事例より
農業用に用いられる安価なメッシュ素材のファブリックをファサードに用いた外観


高齢者の住む住宅として、一階にバリアフリーの間取りを確保、2階にはゲストルームと仕事
場を配置。外構にはウッドデッキとプールを設け、屋根からの雨水をためる機能を持つ 木造2階たて


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内装仕上げにはOSBボードの磨き仕上げ。OSBは木材の持つリグニンという成分で圧着、接着剤を一切使用していない素材

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設計者のバレンティン氏Architekturbuero Vallentin、今回見せていただいたこの家は義理の両親の家 

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壁も天井もOSB仕上げ、天井に見えている梁は向上にて制作して現場取り付けパネル 建設コストを抑えるため合理的な工法でパッシブハウスを実現している・・

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景色がすばらしい、LDKは通常は南向きにだが、この敷地のロケーション考慮して西向きとした、パッシブハウス仕様としているので問題なし

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メーカー品ではなく合理的な造作キッチン このあたりの感覚は勝手に近いものを感じる


~ちょっとここで豆知識 パッシブハウスの性能について(キーアーキテクツHPより引用)

●パッシブハウスとは

パッシブハウスとは、1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅スタンダードです。各国の法規によって定められた省エネスタンダードよりもはるかに上を行くこのシビアな省エネスタンダードは、ドイツ、オーストリアで大きく普及し、2011年までにはEUの新築住宅のスタンダードになるとされています。

●パッシブハウスの条件とは?下記すべてを満たした家がパッシブハウス
年間冷暖房負荷それぞれ15kWh/m2
年間一次エネルギー消費量(家電も含む)120kWh/m2
気密性能として50パスカル加圧および減圧時に漏気回数が0.6回

家電も含めた冷・除湿・給湯・換気・照明に要する「年間一次エネルギー消費量」により算出


●EUの住宅エネルギーパフォーマンス表示制度との関係は?
2008年1月4日から実施されている、欧州の住宅エネルギーパフォーマンス表示制度は、
冷暖房、給湯および換気(国によっては照明)に用いられるエネルギー量を、
年間の一次エネルギー消費量として算出します。
エネルギーパスの目的は、純粋にCO2削減の推進である一方、パッシブハウスは省エネ性、居住性、
経済性を3つの柱としてアフォーダブルな省エネ住宅を普及させることを目的としています。

●国土交通省の省エネラベリング制度との関係は?
2009年4月から導入されたトップランナー方式の省エネ住宅ラベリング制度では、EUと同様に冷暖房、除湿、給湯、換気および照明に用いられるエネルギー量を、年間一次エネルギーとして算出します。算出に用いられる単位は、MJ(メガジュール)となり、1kWh=0.0036MJを用いて、EUの省エネ表示やパッシブハウスの性能と比較することが可能です。ただしこの新制度は、年間150棟以上の施工を手がける大手工務店のみに義務付けられ、法規として新築および不動産取引が行われる中古物件の全てに義務付けを行うEUの制度とは異なります。

今回の家では年間一時エネルギーが95kW/㎡ 年間暖房負荷が15kW/㎡とのこと
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4~5畳の広さの設備スペースの様子。日本なら確実に収納庫にしたいこのスペースにパッシブハウス秘密がありまして、ここに太陽熱温水タンクなど熱交換換気装置(これがとっても大きい)等設置してある。

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■暖房:熱交換式ペレットストーブ、パネルヒーティング
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■給湯:太陽熱温水器2台・ペレットストーブ(太陽熱による給湯の供給率は67%程度)
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■換気装置:熱交換換気装置 地熱交換38m
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給気口の様子 地熱を利用して家の中に給気する 

断熱性能についても少し
■サッシ:LOW-Eガラスのトリプルサッシュ U値0.69W/㎡K
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内開きサッシの枠内に取り付けられた内付ブラインド。ドイツには室内用のアルミブラインドにワイヤーが貫通しているタイプが既製品としてあり、それは木製トリプルサッシの枠内にちょうど収まる厚みであるため、自作で取り付けたとのこと。おかげで換気用に窓を内側に倒しても、ブラインドと干渉しない

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マッチで火をかざすと3つに見える→トリプルガラス


■外壁の断熱 セルロース400mm 通気層40mm U値0.1W/㎡K OSBボード仕上
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ちなみに木造・構造材はドイツ国内又は周辺の国でとれた木材を使っている・・北米産ではなく、近くにあるものを当然使う!梁は現し、合板のようなものを張って仕上げるなどとっても近い設計感覚を勝手に感じる

■屋根の断熱 セルロース400mm 通気層40mm U値0.1W/㎡K OSBボード仕上

40cmの厚さのセルロース断熱材・・建物全体として超高断熱高気密の家、これがあって始めてパッシブハウスになりえるとのこと。高性能な外皮により、低エネルギーで換気、暖房、給湯が可能になる。

■気密性能 0.3回 さね加工のOSBボードで壁の気密を取り仕上げとしている!

■その他 今は氷っていましたが雨水利用のための貯水池を計画、ビオトープの作用により、泳げるくらいの透明度とのこと
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設計者から設計の工夫、実際に実現できたこと、想定していない使い方に大してどうやって対応したか・・実際のところのお話お聞きする・・・親戚の家とは言え、外構除いて、坪単価65万程度で完成しているから驚く・・

投稿者 小宮歩 : 00:18

2010年04月08日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その3


ドイツ、フライブルクは環境政策で先進的な都市として知られており、欧州の都市環境保護キャンペーンなどでも何度も賞を受けるなどしている。環境首都という呼称は、ドイツ環境支援協会による自治体コンクール「自然・環境保護における連邦首都」において1992年に最高点を獲得し、「環境首都」として表彰されたことに由来する。


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右写真は町のシンボル、大聖堂の様子。ロマネスク様式とゴシック様式が混在するこの大聖堂は、1354年に着工1513年に完成したとか・・

大聖堂前のマーケットの様子
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さすがドイツ、手の込んだ工業製品はレベルが高い


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大きいなソーセージがいっぱい!!

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ホットドックがとっても美味!2つくらい食べるとおなかがいっぱいになる・・


腹ごしらえした後、いよいよ楽しみにしていた ソーラーシティ、プラスエネルギー・ハウス がある ボーバン(Vauban)地区へ。


ボーバン地区は第二次世界大戦後、ドイツの東西統合までの期間、フランス軍が駐在した地区であり、ヴォーバンという名はフランスの要塞建設マイスターの名前にちなんだものである。植屋上緑化、ソーラー住宅、歩行者優先の道路計画など、さまざまな省エネ対策が進められていることで知られている

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ソーラーシティ、プラスエネルギー・ハウスの様子


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そしてこの円柱の建物、総工費2億円を費やした住宅!?なのですが、その様子は次回!

投稿者 小宮歩 : 00:00

2010年04月09日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その4

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フライブルク市のヴォーバン地区にて。2億円かけて建てた 円柱の建物の正体・・設計者ロルフ・ディッシュ(Rolf Disch)氏による、太陽の向きに合わせて回転する実験住宅です!

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今回の案内役 広報 Tobias Bubeさん


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ディッシュ氏が1996年に実験的に建てた自邸、ヘリオトープである。この円柱型の木造住宅は、通常は日の出から日没まで東から西に建物ごと半回転し、ガラス面から建物に太陽光を取り入れる。夜になると逆転をしてまた元の位置に戻るという大変奇抜なアイディアによって建てられた。夏場は日射遮蔽のために、建物のガラス面は太陽に背を向けて回転してゆく。よって屋根の上の太陽光発電は、建物の回転とは無関係に、常に太陽の方向を追って回転する(垂直方向にもパネルが回転し、太陽のトラッキングによる発電効率の向上はおよそ30%である)。

この住宅の設計においてディッシュ氏は、住宅が一体どれだけのエネルギーを作り出すことが出来るのかを試みたとされており、外壁の断熱性能にはパッシブハウス基準を適応している。現在もディッシュ夫妻自らがこの住宅に住みながら、実測で消費エネルギーの約4倍のエネルギーを生み出している。現150トンもの建物の自重を木造の円柱で支えるこの特殊な構造には、当時計算手法が確立されていなかったため、大学や研究機関で解析を行い、風圧に対するその安全性が立証された。集成材の接着剤の強度を、木部分の強度と同じにすることで、構造体への応力集中を防いでいる。

円柱の周りに配置された居住スペースはゆるやかな曲線を描きながららせん状に旋回、円柱の中には住宅の本来の動線となる螺旋階段が(いわば外周の大きな螺旋階段の近道として)配置され、そのシャフト部分には必要な設備配管がおさめられている。

建物のガラスの外壁側には、バルコニーが配置され、手すり部分に垂直に真空太陽熱温水器が取り付けられている。2-3世帯分の給湯と暖房需要を賄っていることから、明らかなオーバースペックである! 発電された電力は全て電力会社に売電、必要な分を買い戻す。熱交換換気装置の給気はアースチューブにより地熱を利用、建物一階にはバイオマス・ボイラーを有する。トイレからの汚水と台所のディスポーザーで粉砕された生ごみは、バクテリアを投入した乾式の浄化槽で処理され、年に一度ごくわずかな汚泥が庭の有機肥料として取り出される。そのあまりの少なさに、ディッシュ夫人は拍子抜けしたという。


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その他風呂場等からの汚水は屋外にある3つのビオトープ(池)で段階的に浄化されている。この住宅を再度建設するためのコストはおよそ160万ユーロ(約2億円)、この実験的なプロジェクトによって積み上げられたノウハウをもって、ディッシュ氏はソーラーシティのための“現実的な”回答を導き出すことになる


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個人的に関心、螺旋階段の支柱(真ん中の丸い柱)が給気口にもなっている!こんどやってみようかな・・

円柱の建物から導き出された住宅が・・下のプラスエネルギー住宅群になりました

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ディッシュ氏のソーラーシティ、プラスエネルギー・ハウスの様子

投稿者 小宮歩 : 00:06

2010年04月10日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その5

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ディッシュ氏のソーラーシティ、プラスエネルギー・ハウスの様子

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ソーラーシティは設計者であるロルフ・ディッシュ自らが施主となり、デベロッパー会社を設立、建設した大変特異なプロジェクトと言える。ディッシュ氏の掲げた“プラスエネルギー・ハウス”の建設には、当時の行政や銀行が懐疑的であったため、一般の投資家(四角いリッター・チョコレートのリッター氏など)やファンドを投資して当初の計画の40%の敷地面積でプロジェクトが実現した。ソーラーシティは真南に向かったテラスハウスタイプの木造住宅と、道路沿いに東西に125メートルのびるRC造のオフィス、店舗棟からなり、全ての建物の外皮性能はパッシブハウス性能で設計されている。住宅数はおよそ100世帯、70から200平米までの住宅タイプが混在している。


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屋根に乗せられた太陽光発電のパネルは合計1000平米(一世帯当たり3~10kWp、年間発電量2800~9600kWh、発電効率13%)住宅の外壁の断熱性能は平均で0.12W/m2K、住宅は平均で一次エネルギー消費量-36kWh/m2aを達成。エネルギーを消費する代わりに、エネルギーを作り出している状態となる。ソーラーシティの給湯と暖房需要を賄う地域暖房システムのボイラーは、ロシアから買い取ったガスによって運転されているが、計画当初はバイオマス・ボイラーを想定しており、それが実現した場合は一次エネルギー消費量が-200kWh/m2aに達していたとされる。


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住宅建設には、入居者や投資家が集まった分だけを建設してゆく段階的な手法がとられたが、そのプロセスの途中の2001年に、ドイツでは太陽光発電で発電された電力の買い取りルールが改正され、より良い単価で20年間電力を売却できるようになった。それを受けてソーラーシティにおいても、2001年以降に竣工した住宅棟では、太陽光発電パネルの取り付けられた庇の長さが1メートル以上長くなっていた! ソーラーシティでは、住宅の断熱性能を現状の省エネ法令EneV2002基準からパッシブハウス基準に引き上げるために1棟当たりおよそ18,000ユーロのコストアップが生じている。これによって年間の光熱費は3000ユーロから150ユーロに減少、更に18,000ユーロのコストアップで太陽光発電パネルを屋根に搭載することで、毎月の光熱費はマイナスに転じ、入居者は毎月収入を得ることが可能となった。


仕様模型
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ゼロエネルギーどころかプラスエネルギー住宅を実現している点に感心するが、効率を考え建物の形状が全部同じ・・という部分が気になる。この建物群は実験棟という意味合いもあるのかもしれないが・・環境を突き詰めるとひとつの形になるではさびしい印象がある

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太陽光発電パネルが屋根材、当初は地下室も計画していたが予算の関係で庭の物置に変更されたようです


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ドイツ・フライブルグ、ボーヴァン地区にて


投稿者 小宮歩 : 00:00

2010年04月28日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その6

バイエルンが決勝進出=リヨン下し、9季ぶり-サッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)

いよいよ決勝進出のニュースがあった、バイエルンミュンヘンの本拠地、アリアンツスタジアムを見学しました!!ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その6 これまでの研修はこちら


ドイツ到着日がバイエルンの試合があった日で、このアリアンツスタジアムは真っ赤に光っていた・・(バイエルンの試合は赤、ナショナルチームは白等チームのカラーでスタジアム全体が発光する仕掛け)


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アリアンツ・アレーナ in Muenchen
サッカースタジアム・2005年竣工
ヘルツォーク・デ・ムロン設計
66,000席


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ミュンヘンの北端に位置するアリアンツ・アレーナはFCバイエルン・ミュンヘンおよびTSW1860ミュンヘンのホームスタジアムとして、2005年に完成、2006年のドイツ・ワールドカップの試合が行われた場所である。観客席の角度がきつく、臨場感あふれる試合が行われることで人気のこのスタジアムの構造は二重空気膜構造とよばれ、2760個のETFE(エチレン・テトラフルオ・エチレン)製のピローを膨らませることによって、スタジアムが形作られている

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記者席

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フィールドへ

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ガイドさん


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今回のツアー全員で写真撮影、このスタジアムの発光のための費用は一時間当たり50ユーロ程度であるにもかかわらず、空気の澄んだ夜には、75キロメートル離れたオーストリアの山頂からでもはっきりとその発光を認識できるほどの明るさを有している。ドイツのエネルギー単価は1kWh=23セント= 0.23ユーロであることから、1時間の電気代が50ユーロということは、この建物のファサード全体を217kWで発光させていることになる。(217kW/2760=78W、一つのピロー当たり78Wで発光)

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アリアンツの後は、BMW本社、博物館を横目にバスはオーストリアへ


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ブレゲンツ

投稿者 小宮歩 : 11:08

2010年06月14日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その7

今春行ってきました、ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010よりオーストリア編。テーマはヨーロッパの最新パッシブハウスの視察ですが、他にもいろいろ建築物を見て廻りまして水上の建築(セット)を紹介!!ドイツ編はこちら


オーストリア・ブレゲンツにて
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ボーデン湖の湖畔に位置する都市。オーストリア西端に位置し、湖を隔ててドイツ、スイスに接する。スイスに隣接していることから、気質もオーストリアよりスイス人に近いともいわれる。繊維、時計産業が発展しているほか、観光地として多くの観光客を集める

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ドイツ、オーストリア、スイスの3ケ国に面したボーデン湖(Bodensee)の様子

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対岸に大きな建築物(セット)を発見、何やらセット構築中の様子・・・・右のほうは巨大な青い足!?

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ボーデン湖といえば、水上オペラ! 音楽祭の会場

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ブレゲンツの街中に「アイーダ」のポスターが葉ってありましたがいよいよこの夏公開だそうです!!

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◆オーストリア『ブレゲンツ音楽祭2010』、「アイーダ」を湖上で上演!

 = 2010年7月22日~8月22日開催 =

 1946年、2艘の土砂運搬船の上に仮設された舞台で始まったブレゲンツ音楽祭は、今や国際的音楽祭の重鎮となっています。毎年20万人以上の人々がボーデンゼー湖を訪れ、星空の下、大規模な湖上舞台のスペクタクルなオペラ公演を楽しんでいます。美しい湖畔の風景、ダイナミックな舞台装置、爽やかな夏の夜の情緒、最高レベルのオペラ・アンサンブルが相まって、ブレゲンツ音楽祭は忘れ難い体験となります。

 砂漠のオペラを水上で
 ボーデン湖でジュゼッペ・ヴェルディの「アイーダ」を!

 湖水の上で演じられる「砂漠のオペラ」ジュゼッペ・ヴェルディの大作「アイーダ」は、2010年夏にもブレゲンツの湖上舞台に登場します。敵に捕らわれて女奴隷となったエチオピアの王女アイーダと、エジプトの将軍ラダメスの悲恋物語は、1871年のカイロでの初演以来、最も人気が高く上演回数の多いオペラのひとつです。

情報提供:オーストリア政府観光局
Photo: (c)bregenzerfestspiele

投稿者 小宮歩 : 00:00

2010年06月15日

ブルデンツの家

いきなり雪道をあがる一行・・・オーストリア・ブルデンツにて

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今春、本場ヨーロッパのパッシブハウスを体感しにドイツ・オーストリアへ行った際のひとこま、今日のお目当てのパッシブハウス(工事中)が見えてきた・・


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戸建住宅(新築) in Brudenz ブルデンツ
床面積 173m2
混構造 1階外壁および2階床=RC造、1階内壁=ブロック造、2階部分=木造
2010年竣工予定
案内役 設計者 Andrea Vogel Sonderegger

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左が案内役 設計者 Andrea Vogel Sonderegger

工事中にも関わらずサッシュなどが取り付いているため室内は16度もある(外は0度)熱源が作動していなくてもこの断熱性、人が20人も入るとますます室内気温があがっている気がする


まず窓からアルプスの山々が見えるすばらしいロケーション
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あいにくの天気


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この景色を最大限取り込みたいと考えた設計者は1階を眺望へ向けて配置、2階は太陽(南)に向けて配置し、1,2階が角度を持ってあわさる形態をしている事が特徴!

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☆パッシブハウスとは(KEY ARCHITECTS HPより抜粋)

パッシブハウスとは、1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅スタンダードです。各国の法規によって定められた省エネスタンダードよりもはるかに上を行くこのシビアな省エネスタンダードは、ドイツ、オーストリアで大きく普及し、2011年までにはEUの新築住宅のスタンダードになるとされています。近年ではEUとは気候の異なるアメリカや韓国でもパッシブハウスの建設が試みられており、近い将来に世界スタンダードになると言われている程です。パッシブハウスを名乗ることができるのは、床平米当たりの一次エネルギー消費量および冷暖房負荷、そして気密性能の条件を満たした住宅のみです。“パッシブ”という言葉は、太陽エネルギーをパッシブに利用する手法として日本でも用いられてきましたが、それは英訳するとPassive Use of the Solar Energy(太陽エネルギーのパッシブ・ユース)と呼ばれ、ドイツ発祥のPassive Houseとは異なる定義です。


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1階の暖房はレンガ造の間仕切り(内壁)の手前に塗られた厚さ2.5センチの土壁の中に回る温水パイプによってまかなわれる

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土壁には調湿機能を期待している。2階の暖房はRC床に打ち込まれた床暖房を用いる。
レンガ造壁表面に塗られた土壁。この中に温水パイプを回して壁暖房とする、この壁に背が当てられるようベンチが設置されるとか・・設備と上手く融合したアイディア家具になる予感

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地熱交換 垂直に73mのパイプを施工、不凍液を循環させている。夏も冬も地熱を利用するこ
とで、年間を通じて地中の温度が変わらないように配慮がなされている。


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クライアントの父親によるセルフビルド中

この家の建設費2100ユーロ/㎡(クライアントの父親によるセルフビルドにより、実際は1800ユー
ロ/㎡)、170平米(約50坪)なので総工費4000万、坪単価は約80万、実際は68万!

■1階床XPS断熱材(200㎜)/RCスラブ(250㎜)/ビチューメン アスファルト防水/気密
シート/シンダーコンクリート(70㎜)/フローリング(15㎜)
U値=0.16W/㎡K
■屋根屋根仕上げ陸屋根(80㎜、勾配2%)/屋根防水用ゴムアスファルトシート溶着/屋根梁(60㎜
幅、サネ加工)+セルロース断熱材(260㎜)/合板(21㎜)/気密シート/設備配管
スペース+充填断熱(60㎜)/ファーマセル社製、木繊維石膏ボード(15㎜)
U値=0.1W/㎡K
■外壁Trespa社製 Meteon セメントボード(8㎜)/通気層(36㎜)/木質繊維ボード(35
㎜)/スタッド+セルロース断熱(260㎜)/合板(15㎜)/気密シート(0.1㎜)/設備
配管スペース+充填断熱(60㎜)/ファーマセル社製、木質繊維練込石膏ボード(15
㎜)または土壁ボード
U値=0.12W/㎡K
■ガラスU値=0.5W/㎡K


■熱交換換気Drexel und Weiss 床暖房対応モデル×2台
■気密性能0.001回
■給湯300リットルの給湯タンクは単体で用意。換気装置に内蔵されたヒートポンプが給湯
を賄う。屋根には太陽熱温水パネル搭載、地熱交換を床や壁に流すことで、夏場には
パッシブクーリングの機能を果たす。ただし、脱衣場は夏場でも暖房に切り替えるこ
とが可能
■年間暖房負荷18kWh/㎡
■暖房容量ピーク14W/㎡
■一次エネルギー量78kWh/㎡

投稿者 小宮歩 : 00:00

2010年06月17日

ドイツ・ブレゲンツの夜

近郊都市で開催されているフェアのために、手ごろなホテルの予約が一切取れない状況の中、やむなく、やむなく人気のフレンチレストランを有する4つ星ホテルとなりまして、ドイツ・ブレゲンツにて!!


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clarion hotel hirschen freiburg

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電動ブラインドも装備!!、内部木製建具の様子 様々な状況に対応できるフレキシブルな開口


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ドイツの当たり前、ドレーキップ窓の様子。drehenは回転、kippenは傾く ドレーキップ(drehkipp)窓は、まさしくその2つの機能を持ったサッシ、ホテルではほとんどがこのタイプの窓だった


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不在の際は内倒しにしておけば防犯面も良くてかつ通風も可能の優れもの。問題は故障した場合・・くらいか、正しい使い方をすれば問題なし

水周りの様子、ウォシュレットはありません、シンプルな便器、洗面台
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4☆フレンチレストランにて、晩餐!がありましてその後、一人でぶらぶら路面電車に適当に乗っていたら乗った駅の名前を忘れまして本当に迷ってしまいました・・・・

ブレゲンツの霧の夜
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本当に今夜は野宿かと思った23:30 様々なルートを取る路面電車が行きかうまち


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帰れそうな24:00

最後はやさしい車掌が教えてくれて何とか帰れた・・無事就寝!

投稿者 小宮歩 : 04:29

2010年06月18日

kunsthaus bregenz

念願のズントー作品初体験!!


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光がやわらかい印象のブレゲンツ美術館(ピーターズントー設計)  

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オーストリア、ドイツ、スイスの3国が交じり合うボーデン湖のほとりに建つこの建物は、コンクリートの構造体にガラスを纏っている。ダブルスキンの建物はどこでもよく見かけるが、これが特異であるのは、2920×1710のブラストされたガラスが、魚の鱗のように左右で重なり、上下方向にも微妙に角度がついている点!
見る角度によってガラスとガラスの隙間の見え方が異なり、光の反射の仕方も一様ではないため、全て単一の物で覆われているにもかかわらず、単調さはなく、また柔らかな印象もうける。


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CANDICE BREITZ The Scripted Life 06 | 02 – 11 | 04 | 2010

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個人的には地下のガラスブロック部分に関心・・

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ここはトイレ、枠の納まりがすっきり、洗練されている
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ズントー
1943年にスイスのバーゼルに生まれた。家具製作を生業とする家庭で幼い頃から木工仕事に親しんで育ち、父親のもとで家具製作工としての職業教育を受けた。バーゼルの造形学校で“室内建築”およびデザインを学び、ニューヨークのプラット・インスティチュートでインダストリアル・デザインを学んだ後、スイス・グラウビュンデン州(スイス南東部に位置)にて歴史的建造物の修復の仕事に携わった。

1979年、同州ハルデンシュタインにアトリエを設立、ここを拠点に活動を展開し、スイスの内外に作品を残している。建築家としての活動のかたわら、スイスのイタリア語圏にあるメンデリジオ建築アカデミー(Accademia di Architettura Mendrisio、AAM)の教授として教鞭をとっていた。

投稿者 小宮歩 : 02:04

2010年11月02日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その11「カウフマン アーキテクト」

超高断熱・高気密な建築のひとつのモデルとしてドイツオーストリアで普及している「パッシブハウス」がありまして春に研修に行った際のリポートを紹介!!これまでの分

現在工事中の「青梅の家」の施工は日本初パッシブハウスを「建築舎さん(設計:森みわさん)」によるものであったり、高断熱高気密なすまいの実現は私どもの設計に欠かせない重要なポイントの一つになっています。パッシブハウスの設計で有名な設計者がオーストリアにいらっしゃいまして、その方の設計された建物や事務所、住まい等を見てきたので紹介!!


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Kaufmann Architekt in Schwarzach シュヴァルツァッハ(オーストリア)
ヘルマン・カウフマン氏の設計事務所+住宅4世帯 
混構造 床面積 、1000m2 、1999年竣工


☆パッシブハウスとは(KEY ARCHITECTS HPより抜粋)

パッシブハウスとは、1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅スタンダードです。各国の法規によって定められた省エネスタンダードよりもはるかに上を行くこのシビアな省エネスタンダードは、ドイツ、オーストリアで大きく普及し、2011年までにはEUの新築住宅のスタンダードになるとされています。近年ではEUとは気候の異なるアメリカや韓国でもパッシブハウスの建設が試みられており、近い将来に世界スタンダードになると言われている程です。パッシブハウスを名乗ることができるのは、床平米当たりの一次エネルギー消費量および冷暖房負荷、そして気密性能の条件を満たした住宅のみです。“パッシブ”という言葉は、太陽エネルギーをパッシブに利用する手法として日本でも用いられてきましたが、それは英訳するとPassive Use of the Solar Energy(太陽エネルギーのパッシブ・ユース)と呼ばれ、ドイツ発祥のPassive Houseとは異なる定義です。


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設計事務所Kaufmann Architektは1985年に設立され、1999年に新事務所+住宅をパッシブハウス仕様で設計し、入居。

建物の半分に地下室を有し、こちらが暖房領域から外れているために、一階床をあえて木造で建設、充填断熱でスラブの厚みを最小限にとどめた。一方2階の床はRC造、建物の蓄熱性能を向上させるために採用された。


3つの設計事務所が一階の600m2(パッシブハウス仕様)を占有、2階には4つの住宅ユニットが合計400m2分(低エネルギーハウス仕様)、そのうちの一つに事務所の創設者カウフマン氏も居住している


施工費はおよそ110万ユーロ(坪単価47万円相当)の超ローコスト・パッシブハウスである。もちろん内装や外装の材は基本的に合板の現し仕上げ、設計事務所として自ら実験的な試みを行っているとのこと。正直なところ、カビがたくさんの外壁となっていて日本人には許容できない範囲かと思われますが試みとしては興味深い・・将来解体して焼却した際有害な物質を出さないなど建物の行く末も考慮して環境的見地から設計されている

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2階のバルコニーの手すりには太陽熱温水パネルが取り付けられ、給湯を賄っている。手すり兼温水パネル、理にかなっていて合理的で違和感がない納まりに仰天!

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森みわさんと給気口。これだけ大きな給気口で給気して、地熱交換(アースチューブ形式)で室内に取り込まれる。直径30cmのダクトが6本、地中を通って熱交換換気装置におくられる。必要な暖房はガスボイラーが給気ダクトのコイルに熱を伝える。またガスボイラーは太陽熱温水器のトップアップも担う


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設計事務所Kaufmann Architektのオフィスの様子

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どこかでやりましたが・・外壁ポスト

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天井を見上げる、納まりがシンプル!カウフマン流造作家具といったところ

ヘルマン・カウフマン プロフィール
大工の家系として1955年オーストリアのVorarlberg に生まれ、インスブルック工科大学、ウイーン工科大学にて建築を学ぶ。1983年にクリスチャン・レンツ、エルマー・グマイナーとともに共同オフィスを設立。1986年から1993年までヘルムート・ディートリッヒが共同オフィスに加わる。2002年よりミュンヘン工科大学木造建築学科教授。2007年「Global Award for sustainable architecture」受賞。

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とある村役場の図面を見せていただく私たち一行、この村役場も魅力的なパッシブハウスでありまして・・(続)


投稿者 小宮歩 : 08:00

2010年11月03日

ドイツ・オーストリア/パッシブハウス研修2010その12ルーデッシュの村役場1

超高断熱・高気密な建築のひとつのモデルとしてドイツオーストリアで普及している「パッシブハウス」がありまして春に研修に行った際のリポートを紹介!!これまでの分

現在工事中の「青梅の家」&まもなく着工の横浜「外の家」の施工は日本初パッシブハウスを「建築舎さん(設計:森みわさん)」によるものであったり、高断熱高気密なすまいの実現は私どもの設計に欠かせない重要なポイントの一つになっています。パッシブハウスの設計で有名な設計者ヘルマン・カウフマン氏が設計された「村役場」を見てきたので紹介!!


オーストリアのフォアアルベルク地方にある人口3500人の町、ルーデッシュで1995年から約10年間の歳月をかけて、住民参加型で行われた村役場+公民館の建て替えプロジェクト


パッシブハウスといっても住宅のみではなく、公共施設もあります。パッシブハウスとは・・・?(KEY ARCHITECTS HPより抜粋)

パッシブハウスとは、1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅スタンダードです。各国の法規によって定められた省エネスタンダードよりもはるかに上を行くこのシビアな省エネスタンダードは、ドイツ、オーストリアで大きく普及し、2011年までにはEUの新築住宅のスタンダードになるとされています。近年ではEUとは気候の異なるアメリカや韓国でもパッシブハウスの建設が試みられており、近い将来に世界スタンダードになると言われている程です。パッシブハウスを名乗ることができるのは、床平米当たりの一次エネルギー消費量および冷暖房負荷、そして気密性能の条件を満たした建物のみ。

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村役場+公民館(新築) in Ludersch ルーデッシュ
Gemeinde Zentrum Ludersch 

建物は木造2階建て(地下1階建て)、床面積3135m2(うち40%はテナントが占める)、2005年竣工
総工費 590万ユーロ(約7億6千万円)
設計者 Hermann Kaufmann

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案内役 元村長 Paul Amann
今回のガイド役は、当時村長を務めていたアマン氏、現在はボランティアで世界中からの視察グループのためのガイドを引き受けている


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太陽光発電パネルが広場の明るい屋根!!という合理的な設計!!太陽光発電セルがラミネートされたガラスの屋根がこれを可能にしており、この広場こそが住民が一番望んだ要素だったという。年間を通じてさまざまなイベントが執り行われ、悪天候でも子供も大人も集まる村の中心になっている!!


この施設全体の消費電力(含む外構の照明等)は年間5~6千ユーロであり、この屋根の太陽光発電は毎年1万2千ユーロ分(発電量の100%)の売電を行っている

屋根の上の太陽熱温水パネルによって作り出された温水は、パラフィンの蓄熱タンクにエネルギーとして蓄えられ、厨房とフィジオセラピー(理学療法)のカウンセリング・ルームに必要な温水を供給する。

パラフィンによる蓄熱タンクは、4500リットルの温水タンクに相当する容量であるが、大変コンパクトである。建物全体の暖房用の温水は近くのバイオマス・ボイラーによるプラントから送られてくる。


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地熱および排気と熱交換を行った外気は、各室の天井に張られた無塗装の白モミの木の透かし張りの間に埋め込まれた金属製のスリットから室内に送り込まれている

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この建物のできるまでがとっても興味深いのですが、又次回!


投稿者 小宮歩 : 12:15

2010年11月04日

ドイツ・オーストリア/省エネルギー建築研修2010その12ルーデッシュの村役場2

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ルーデッシュの村役場にて、この建物を御勉強!!

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ビフォーが右上、アフターが左下の村役場


この建物の着工前、林業が成り立たなくなった村では過疎化が進み、人口が減少していったという。このような状況に歯止めを打つべく、アマン村長率いるルーデッシュは省エネ村役場建設プロジェクトによって村の経済の活性化を目指すことを決意、地元の森林資源を利用して建物を建設することが、建物のエンボディド・エネルギーを最小限に留め、村の林業とそれにまつわる産業を活性化させるために理想的であるという結論に至る(アマン氏は1984年から20年間にわたりルーデッシュの村長を務め、この間に村の人口は2200人から3300人に増えている。)

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ヨーロッパで一般的に使用されるOSBの代わりに地元で取れる白モミの木(英語名:silver fir)を斜め張りにしたり、ミネラルウール(ロックウール)の代わりにセルロース充填材や羊毛ウールを使用したり、PVCやハロゲンの含まれた配管を全てPV製としたり、といった仕様変更でコストアップを最低限に抑えて建設。

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外壁断面図、セルロース断熱厚さ:300mmに羊毛断熱材50mm

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驚くのが、建物が100年後に解体されるようなケースを考えて建設されたこと。

外装や内装に使用されている木の仕上げは原則無塗装とし、燃料になって木の寿命を全うするのだという。無塗装で外部の過酷な気象条件にさらされる木材の品質管理は厳しく行われ、現場でも頻繁に木材の含水量測定が行われた。

現場では木材に限らず搬入された300種類以上の建材に対してさまざまな試験を行い、ホルムアルデヒドや揮発性物質が含まれるものなど、約20%の建材が品質に適合できずに返品されたという。

パッシブハウス級の外皮性能を持つ建物を、材料への徹底的な配慮によって建設した結果、床平米当たりの一年間の暖房エネルギーが8GJ、建設時に消費したエネルギーが5GJという驚異的な数値を達成している。竣工後は全ての部屋でVOC測定を行い、ホルムアルデヒド等の濃度がWHOの敏感な人向けの許容値を下回ることを確認済


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最後は地階の設備機械室を拝見して視察終了!!


たとえば100年後に壊すことも想定して建設するという設計概念に驚く。木部は基本的に無塗装だとか・・・!!

投稿者 小宮歩 : 20:19

2011年10月18日

ドイツのパッシブハウス-1

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ドイツはミュンヘンにて

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パッシブハウス体感!


●パッシブハウスとは

パッシブハウスとは、1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅スタンダードです。各国の法規によって定められた省エネスタンダードよりもはるかに上を行くこのシビアな省エネスタンダードは、ドイツ、オーストリアで大きく普及した。ドイツではこの基準が今年から義務化される

●パッシブハウスの条件とは?下記すべてを満たした家がパッシブハウス
年間冷暖房負荷それぞれ15kWh/m2
年間一次エネルギー消費量(家電も含む)120kWh/m2
気密性能として50パスカル加圧および減圧時に漏気回数が0.6回
家電も含めた冷・除湿・給湯・換気・照明に要する「年間一次エネルギー消費量」により算出

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壁や天井もOSB仕上げ、天井に見えている梁は工場にて制作して現場取り付けパネル 建設コストを抑えるため合理的な工法でパッシブハウスを実現している・・


今回の家では年間一時エネルギーが95kW/㎡ 年間暖房負荷が15kW/㎡とのこと
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4~5畳の広さの設備スペースの様子。日本なら確実に収納庫にしたいこのスペースにパッシブハウス秘密がありまして、ここに太陽熱温水タンクなど熱交換換気装置(これがとっても大きい)等設置してある。

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■暖房:熱交換式ペレットストーブ、パネルヒーティング
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■給湯:太陽熱温水器2台・ペレットストーブ(太陽熱による給湯の供給率は67%程度)
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屋上緑化もしている・・一部土を高く盛って中木を植えている


■換気装置:熱交換換気装置 地熱交換38m
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給気口の様子 地熱を利用して家の中に給気する 

断熱性能についても少し
■サッシ:LOW-Eガラスのトリプルサッシュ U値0.69W/㎡K
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内開きサッシの枠内に取り付けられた内付ブラインド。ドイツには室内用のアルミブラインドにワイヤーが貫通しているタイプが既製品としてあり、それは木製トリプルサッシの枠内にちょうど収まる厚みであるため、自作で取り付けたとのこと。おかげで換気用に窓を内側に倒しても、ブラインドと干渉しない

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マッチで火をかざすと3つに見える→トリプルガラス


■外壁の断熱 セルロース400mm 通気層40mm U値0.1W/㎡K OSBボード仕上
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ちなみに木造・構造材はドイツ国内又は周辺の国でとれた木材を使っている・・北米産ではなく、近くにあるものを当然使う!梁は現し、合板のようなものを張って仕上げるなどとっても近い設計感覚を勝手に感じる

■屋根の断熱 セルロース400mm 通気層40mm U値0.1W/㎡K OSBボード仕上

40cmの厚さのセルロース断熱材・・建物全体として超高断熱高気密の家、これがあって始めてパッシブハウスになりえるとのこと。高性能な外皮により、低エネルギーで換気、暖房、給湯が可能になる。

■気密性能 0.3回 さね加工のOSBボードで壁の気密を取り仕上げとしている!

■その他 今は氷っていましたが雨水利用のための貯水池を計画、ビオトープの作用により、泳げるくらいの透明度とのこと
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設計者から設計の工夫、実際に実現できたこと、想定していない使い方に大してどうやって対応したか・・実際のところのお話お聞きする・・・親戚の家とは言え、外構除いて、坪単価65万程度で完成しているから驚く・・

投稿者 小宮歩 : 00:00

2011年10月19日

ドイツのパッシブハウス-2

ドイツ・レーゲンドーフにて、パッシブハウスリポート 

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内部の壁や天井の材料はOSBボードが採用されている。OSBは木材の持つリグニンという成分で圧着、接着剤を一切使用していない素材です


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内部の木建具の様子と左はスイッチ

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何気ない部分ですが、内部の建具は気密性を高めるため「かぶせ納まり」になっており、さすがドイツだなぁという納まり

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取っ手や鍵穴


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階段納まり ボックス状のスチール部分と段板は積層合板。ちなみにドイツなどヨーロッパではこの積層材が主流で家具や枠材など多くに見られる。日本では逆に積層材の方が金額的に高くなってしまう・・・


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スイッチやコンセントの類も日本と規格サイズが異なり面白い。大きめでわかりやすいですが少し目立つ・・

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黒いバージョンもある


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コンセントと巾木 巾木も積層合板

パッシブハウス~造作家具編

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全て造作家具です


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いろいろな扉を勝手に開けたり、閉めたりする癖がありまして・・

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家具の裏が階段で手すり兼本棚
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ある程度合理化して建てたい場合(つまり予算が厳しい場合)設計者は同じようなシンプルな納まりを考えるもので、TAUでも多くやっている納まりが随所に見られ勝手に親近感!がわく。


パッシブハウスをいくつか体感していろいろ感じましたが要するに、自然エネルギーを簡単な仕組みで最大限利用して、理屈ではない「気持ちの良い家づくり」を目指しているのだと感じる。それがとっても難しいのですが、大掛かりな設備や計算に頼った名ばかりの環境住宅だけはつくりたくない・・

投稿者 小宮歩 : 00:00

2011年10月20日

プラスエネルギーハウス

昨年の研修よりプラスエネルギーハウスをご紹介!!


ドイツ、フライブルクは環境政策で先進的な都市として知られており、欧州の都市環境保護キャンペーンなどでも何度も賞を受けるなどしている。環境首都という呼称は、ドイツ環境支援協会による自治体コンクール「自然・環境保護における連邦首都」において1992年に最高点を獲得し、「環境首都」として表彰されたことに由来する。


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右写真は町のシンボル、大聖堂の様子。ロマネスク様式とゴシック様式が混在するこの大聖堂は、1354年に着工1513年に完成したとか・・

大聖堂前のマーケットの様子
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大きいなソーセージがいっぱい!!

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腹ごしらえした後、いよいよ楽しみにしていた ソーラーシティ、プラスエネルギー・ハウス がある ボーバン(Vauban)地区へ。


ボーバン地区は第二次世界大戦後、ドイツの東西統合までの期間、フランス軍が駐在した地区であり、ヴォーバンという名はフランスの要塞建設マイスターの名前にちなんだものである。植屋上緑化、ソーラー住宅、歩行者優先の道路計画など、さまざまな省エネ対策が進められていることで知られている

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ソーラーシティ、プラスエネルギー・ハウスの様子


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フライブルク市のヴォーバン地区にて。2億円かけて建てた 円柱の建物の正体・・設計者ロルフ・ディッシュ(Rolf Disch)氏による、太陽の向きに合わせて回転する実験住宅です!

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今回の案内役 広報 Tobias Bubeさん


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ディッシュ氏が1996年に実験的に建てた自邸、ヘリオトープである。この円柱型の木造住宅は、通常は日の出から日没まで東から西に建物ごと半回転し、ガラス面から建物に太陽光を取り入れる。夜になると逆転をしてまた元の位置に戻るという大変奇抜なアイディアによって建てられた。夏場は日射遮蔽のために、建物のガラス面は太陽に背を向けて回転してゆく。よって屋根の上の太陽光発電は、建物の回転とは無関係に、常に太陽の方向を追って回転する(垂直方向にもパネルが回転し、太陽のトラッキングによる発電効率の向上はおよそ30%である)。

この住宅の設計においてディッシュ氏は、住宅が一体どれだけのエネルギーを作り出すことが出来るのかを試みたとされており、外壁の断熱性能にはパッシブハウス基準を適応している。現在もディッシュ夫妻自らがこの住宅に住みながら、実測で消費エネルギーの約4倍のエネルギーを生み出している。現150トンもの建物の自重を木造の円柱で支えるこの特殊な構造には、当時計算手法が確立されていなかったため、大学や研究機関で解析を行い、風圧に対するその安全性が立証された。集成材の接着剤の強度を、木部分の強度と同じにすることで、構造体への応力集中を防いでいる。

円柱の周りに配置された居住スペースはゆるやかな曲線を描きながららせん状に旋回、円柱の中には住宅の本来の動線となる螺旋階段が(いわば外周の大きな螺旋階段の近道として)配置され、そのシャフト部分には必要な設備配管がおさめられている。

建物のガラスの外壁側には、バルコニーが配置され、手すり部分に垂直に真空太陽熱温水器が取り付けられている。2-3世帯分の給湯と暖房需要を賄っていることから、明らかなオーバースペックである! 発電された電力は全て電力会社に売電、必要な分を買い戻す。熱交換換気装置の給気はアースチューブにより地熱を利用、建物一階にはバイオマス・ボイラーを有する。トイレからの汚水と台所のディスポーザーで粉砕された生ごみは、バクテリアを投入した乾式の浄化槽で処理され、年に一度ごくわずかな汚泥が庭の有機肥料として取り出される。そのあまりの少なさに、ディッシュ夫人は拍子抜けしたという。


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その他風呂場等からの汚水は屋外にある3つのビオトープ(池)で段階的に浄化されている。この住宅を再度建設するためのコストはおよそ160万ユーロ(約2億円)、この実験的なプロジェクトによって積み上げられたノウハウをもって、ディッシュ氏はソーラーシティのための“現実的な”回答を導き出すことになる


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個人的に関心、螺旋階段の支柱(真ん中の丸い柱)が給気口にもなっている!こんどやってみようかな・・

円柱の建物から導き出された住宅が・・下のプラスエネルギー住宅群になりました

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ディッシュ氏のソーラーシティ、プラスエネルギー・ハウスの様子


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ソーラーシティは設計者であるロルフ・ディッシュ自らが施主となり、デベロッパー会社を設立、建設した大変特異なプロジェクトと言える。ディッシュ氏の掲げた“プラスエネルギー・ハウス”の建設には、当時の行政や銀行が懐疑的であったため、一般の投資家(四角いリッター・チョコレートのリッター氏など)やファンドを投資して当初の計画の40%の敷地面積でプロジェクトが実現した。ソーラーシティは真南に向かったテラスハウスタイプの木造住宅と、道路沿いに東西に125メートルのびるRC造のオフィス、店舗棟からなり、全ての建物の外皮性能はパッシブハウス性能で設計されている。住宅数はおよそ100世帯、70から200平米までの住宅タイプが混在している。


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屋根に乗せられた太陽光発電のパネルは合計1000平米(一世帯当たり3~10kWp、年間発電量2800~9600kWh、発電効率13%)住宅の外壁の断熱性能は平均で0.12W/m2K、住宅は平均で一次エネルギー消費量-36kWh/m2aを達成。エネルギーを消費する代わりに、エネルギーを作り出している状態となる。ソーラーシティの給湯と暖房需要を賄う地域暖房システムのボイラーは、ロシアから買い取ったガスによって運転されているが、計画当初はバイオマス・ボイラーを想定しており、それが実現した場合は一次エネルギー消費量が-200kWh/m2aに達していたとされる。


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住宅建設には、入居者や投資家が集まった分だけを建設してゆく段階的な手法がとられたが、そのプロセスの途中の2001年に、ドイツでは太陽光発電で発電された電力の買い取りルールが改正され、より良い単価で20年間電力を売却できるようになった。それを受けてソーラーシティにおいても、2001年以降に竣工した住宅棟では、太陽光発電パネルの取り付けられた庇の長さが1メートル以上長くなっていた! ソーラーシティでは、住宅の断熱性能を現状の省エネ法令EneV2002基準からパッシブハウス基準に引き上げるために1棟当たりおよそ18,000ユーロのコストアップが生じている。これによって年間の光熱費は3000ユーロから150ユーロに減少、更に18,000ユーロのコストアップで太陽光発電パネルを屋根に搭載することで、毎月の光熱費はマイナスに転じ、入居者は毎月収入を得ることが可能となった。


仕様模型
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ゼロエネルギーどころかプラスエネルギー住宅を実現している点に感心するが、効率を考え建物の形状が全部同じ・・という部分が気になる。この建物群は実験棟という意味合いもあるのかもしれないが・・環境を突き詰めるとひとつの形になるではさびしい印象がある

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太陽光発電パネルが屋根材、当初は地下室も計画していたが予算の関係で庭の物置に変更されたようです


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ドイツ・フライブルグ、ボーヴァン地区にて


→ドイツオーストリア研修の様子

投稿者 小宮歩 : 00:41