2008年09月23日

太陽熱と雨水を利用した「久我山の家」

人にやさしい(地球ではないと思いますが)住まいと注目を集める自立循環型住宅。先日、この財団主催の講習会へ参加してきました。


この住宅の主旨は気候や敷地特性などの住宅の立地条件やライフスタイルに応じて、自然エネルギーを最大限に活用することで、エネルギー消費を減らしてCO2の排出量を減らそうというものです。エネルギー消費量を減らすためといっても人の快適性や利便性を損なうものであると普及していかない・・快適な住環境、「心地よい」と感じられる住まいのあり方が根底にあって、更に設備機器、家電機器の設計や選択にも注意を払い、居住性や利便性を損なわずにエネルギー消費量を減らしていくか・・・これが現在の課題であるようです。

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当然私どもも、快適な住まいの実現に向けて、その敷地その敷地に合った快適な住まいのあり方を模索しております。過去の作品から、太陽熱を利用した住まいで最近ではお施主様自ら屋上緑化もされた、2000年竣工の新築住宅「太陽熱と雨水を利用した久我山の家」をご紹介!!おひさまスタイル「エコハウス訪問」にてお施主様自らこの住み心地等執筆され掲載されています!!ぜひご覧下さい。


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(写真は全ておひさまスタイルより)

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屋上緑化の様子。
この屋上緑化についても分かりやすく紹介されています。


「太陽熱と雨水を利用した久我山の家」概要
新築木造・2階、竣工2000年
施工:相羽建設(株)

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Webマガジンおひさまスタイル
「エコハウス訪問」


自立循環型住宅の定義
財団法人 建築環境・省エネルギー機構のガイドラインより
「自立循環型住宅とは、気候や敷地特性などの住宅の立地条件および住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で、建物と設備機器の設計や選択に注意を払うことによって、居住性や利便性の水準を向上させつつも、居住時のエネルギー消費量(二酸化炭素排出量)を2000年頃の標準的な住宅と比較して50%まで削減可能な、2010年時点までに十分実用化できる住宅である」

投稿者 小宮歩 : 00:00

2008年10月07日

ソーラーハウス「吉祥寺の家」

過去の作品の中から太陽熱を利用したパッシブソーラーハウスをご紹介!!パッシブソーラーとは?と思う方は中段に説明を入れております。ぜひご覧いただければと思います。

完成当時の「建もの探訪」より


今年6月に雑誌「新しい住まいの設計」6月号(扶桑社)に「あれから13年・・・」というコーナーで掲載された「吉祥寺の家」。竣工から13年が経った今、この家がどうなったのか・・?をテーマに紹介して頂きました。


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「新しい住まいの設計」6月号(扶桑社)

吉祥寺の家

竣工1996年
木造地下1、地上2階 敷地20坪 
施工:相羽建設(株)
-地下が猫のお気に入り、ソーラーハウスの家-
テレビ朝日「渡辺篤史のたてもの探訪」放送作品

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グーグルストリートビューより外観写真を。

この家は私どもにとっても初めてのパッシブソーラーハウスで試行錯誤しながら完成した家。この家を施工した相羽建設さんは今では東京で一番多くOMソーラーを建てる工務店(全国でも3番目くらい)になった。相羽さんともこの後何件もソーラー住宅を造っていきましたがその「きっかけ」になった作品。この家は私どもの事務所のすぐ近くにあり、ソーラーハウスを建てたい!というお施主さんを連れて体感させて頂く等御施主様にはいろいろな面で御世話になっています。ありがとうございます!!!


建物内部の様子から・・
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2階リビングの様子。記事にもあったように建物全体が一つのワンルーム空間となっていて思い切って階段室を南側に配置していることが最大の特徴。南はリビングで・・階段は奥の方という設計が一般的だと思いますがあえて南側階段をやっています。

その理由は、階段室を個別にとると部屋の面積が小さくなっていってしまうからです。2層以上のたてものだと必ず出てくる階段! 階段を作るとホールがあり廊下がありこれらに面積を取られるのが惜しいから。階段を部屋の一部として積極的に利用しております。階段室との可動建具をあけていただくと一体になり拡がり感が得られる。逆に仕切れば個室になるという手法です。

そしてもっと大きな理由は御施主様の仕事柄どうしても必要な地下の書庫のため・・・当然光を地下まで届けたいのも理由ですがもっと大きな目的がありまして・・


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1階主寝室と奥に階段空間。階段室との可動建具の様子。必要に応じて開け閉め!!


御施主様の仕事柄、大きな書庫が必要だった。しかし1,2階は寝室水周りとリビングでいっぱい。そこで地下の緩和を利用して地下に書庫及び書斎をつくりました。普通に地下をつくるとドライエリアが広く取れないためジメジメした印象のかび臭い部屋になってします・・・そこで提案したのがOMソーラーだった!!


ちょっと説明、パッシブソーラー、OMソーラーシステムの仕組み(冬)
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OMソーラー協会HPより

冬は、屋根に降り注ぐ太陽の熱で空気を温め、それを床下に送り、基礎コンクリートに熱を蓄えます。蓄えた熱は、夕方以降ゆっくりと放熱して建物全体を床から温めます。また、OMソーラーシステムが稼働している間は、常に新鮮な外気を室内に取り込んでいます。暖房しながら換気ができるという点も、冬の働きの大きな特徴です。

軒先から新鮮な外気を入れ、それを屋根に降り注ぐ太陽の熱で温めて床下へ送ります。床下へ送られた空気は、基礎のコンクリートを温めながら、室内へ微風となって出てきます。夕方になると、熱を蓄えたコンクリートが外気温の低下とともに少しずつ放熱をはじめ、建物全体を床から温めます。

春から秋は、太陽の熱でお湯を採る。

春から秋にかけて、太陽の熱を利用して「お湯採り」ができます。「お湯採り」とは、熱い空気がハンドリングボックス内のお湯採りコイルの中を循環する不凍液を温め、温まった不凍液を貯湯槽へ循環させて水を温めるしくみです。お湯採りに使って余った熱は、排気ダクトを通り、排気口から外へ出します。屋根面の下を強制排気すると、排熱された量に比例して、室内に入りこむ日射熱を減らすことができます。
(OMソーラー協会HPより抜粋)

階段室南側配置の最大の理由はOMソーラーだった。地下から2階までの空気の流れを設計しました!!・・・と言ってもよく分からないかもしれないので、この階段室、改め吹き抜け階段室の役割を順を追って説明


屋根の集熱パネルの様子
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ガラス面の下の空気層が太陽熱によって暖められる。そして小屋裏に性能の良い換気扇(ファン)がついていて暖めた空気を地階へ送る!!というシンプルなシステム。水ではなく空気を媒体としているため漏れたりしても大丈夫(漏れることはないが・・)

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地下の書庫の様子。足元のスリットから太陽熱で暖められた空気が吹きだしてくる。(吹き出すといっても微量です、手をかざすと出ているのか分からない程度の暖気)。湿気を嫌う猫ちゃんがいつもいるくらい湿気くささはまったく感じない。当然本にカビ等も生えないし10年以上経っても心地よい地下の書庫でした!!


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南側に向いた吹き抜け階段室を通って地下から吹き出た空気は2階へ空気が上がってくる・・つまり階段室を通して空気が循環していくんです。南側に向けると昼間は温められてその効率が良い。よく見て頂くと段板に穴があいている。これは飾りではなく、滑り止めの役割と空気を少しでも上方へあげたいため。
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上方へあがった空気は一部を捨てて、一部を地下にリターンして循環している。地下の足元と2階の天井の空気温度が一定で快適な住空間をつくっている。ソーラーハウスの快適さは体感していただくしか分からないと思います。ただし暖房ではなく、外気温より数度あったかいというもの。温い(ぬくい)という感覚かな・・人によっても感じ方は異なると思いますがエアコンが嫌いな自然派の方ならとても気に入って頂けると思います。私どもの設計の住宅でも必ずつけているわけではありません(初期コストもかかるので)。自然エネルギーを利用する一つの方法としてはありだと確信しているだけです。


この家は、冬はTシャツ一枚でも大丈夫な日があるほど・・。ただし太陽が出ていない場合は補助暖房を利用しています。夏はお湯取りに利用することが可能です。その日の天気がもっと身近になる家ではないかと思います。

あと、細かいデザインをいろいろチャレンジしています。ギザギザサッシや家具階段はこの頃から創っていた・・・
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(左)ギザギザサッシ。ただのデザインではなく小さな吹き抜けになっていてやはり空気を循環する役目があります。方角によって透明とカスミガラスを使い分けている。
(右)屋上への右左式階段(・・・後のビフォーアフター作品にもつながっていく)。コンパクトですが屋上もあり地下から屋上、そして空まで自分の空間として使っている!


13年後の現在の住まいの様子(新しい住まいの設計より)
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地下は一度簡単なリフォームをしました(私どもの設計で)。リフォームと言っても個室を一つ増やすための家具、可動建具を設置した。「空間を大きくつくっておいて必要に応じて仕切って暮らす」ことを実際にされている思い入れの深い作品です。


OMソーラーの家が必ずしも良いとは思っていませんが、太陽エネルギー等自然エネルギーを積極的に利用して(簡単な換気扇一つのパッシブソーラー)快適に暮らすことはとても重要なことではないかと考えております。


このシステムを利用してつくった家がたくさんあります。半地下のスキップフロア型住宅、中庭型にして同じように空気の通り道を作った家、斜面の上に建つソーラーハウス、そして地上5階建ての共同住宅・最上階のオーナー部分にも設置したことがあります。ただOMソーラーをつければよいということではなく、建物全体の採光や通風、生活スタイル、敷地の環境条件を考慮し、数ある自然エネルギー利用の中の一つの方法として提案できればなあと考えています。

投稿者 小宮歩 : 00:04

2010年03月05日

ひだまりハウス訪問1

地元吉祥寺に程近い杉並区久我山にある「陽だまりハウス」(2000年竣工作品)へ現在建物計画中のお客様をご案内しました!見学会などではわからない完成後の様子、11年目を迎えている「陽だまりハウス」のいまをご紹介!!

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この家を取り上げたウェブマガジン(お施主様がまとめられた)がありまして、こちらの内容を引用させて頂き、お施主様目線でリポートしてみます!
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Webマガジンおひさまスタイル
「エコハウス訪問」

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■太陽熱を利用したOMソーラーの家
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冬の晴れた日の様子。陽だまりの家


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右側の白くて丸い筒のようなものがOMソーラーダクト 太陽熱で暖められた空気を地下へ運ぶダクト 仕上げをしてインテリアに組み込んだ


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キッチンの様子


■トイレや浴室以外ほとんどドアがないオープンな構造
この家の基本計画が太陽熱を利用した「OMソーラー」であることを書きましたが、我が家の特徴はもうひとつ、トイレや浴室以外ほとんどドアがないオープンな構造だということです。これは、地下の吹き出し口から出る温かい空気を家全体に昇らせていくためにも合理的なことですし、導線をシンプルにするという建築家の設計によるものです。(Webマガジンおひさまスタイルより)

■仕上げについて
また、リビングをはじめ、家の中の壁材はほぼ珪藻土*3を使いました。吹き付けのため、ボロボロと壁材が落ちて掃除が大変ですが(今はほぼそういうものはないようです)、その調湿機能や脱臭機能は非常に満足できるものです。以前の家ではビニールクロスを貼っていましたが、5年で変色し、結露も起きていたのに比べると、色が少し深いアイボリーになり、逆に落ち着きがでたぐらいです。

最近では、気軽にDIYで塗れる珪藻土もあるので、私も地下室の一部やカウンターなどで試してみています。プロのようにはいきませんが、塗りむらも味に感じられます。(Webマガジンおひさまスタイルより)

1階のLDKと連続した南庭の様子
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南庭の一部は半地下のドライエリアと階段状でつながっている、半地下スペースから見渡せる「だんだん畑ならぬだんだん植栽!」
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「庭の木はほとんど落葉樹にしたので、冬は葉を落として陽射しが入りやすく、夏は太陽を遮って木陰を作ってくれます。このような植栽もいわゆる「パッシブソーラーシステム」のひとつです。柿の木は住んでから7年目で実をつけるようになり、収穫の楽しみも加わりました。」


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「そして、庭にはもうひとつ雨水が使える手押しポンプがあります。屋根に降った雨を地下のドライエリアの下の雨水タンクに集め、くみ出して、植物への水遣りなどに使っています。本当はトイレ洗浄水など中水にも雨水を使いたかったのですが、予算の関係であきらめました。雨水をくみ上げる手押しポンプ。主に植物への散水に使っている。」


■この家の設計コンセプト
限られた敷地だったので、廊下などの無駄なスペースを作らず、合理的で無駄のない動線を心がけました。そして、スキップフロアにすることで、地下も含めた各フロアで通風、採光がとれています。通風は、南北や東西だけでなく、上下の通風も考え、2階部分には天井部に窓をつけています。

また、OMソーラーシステムを導入することで地下の居住性が高まると共に、空間の連続感を可能にしています。そして、プランは家の中だけでなく、外の環境とのつながりを重視しました。例えば、南側のデッキは採光を最大限に考えた形になっています。(小宮成元)


■スキップフロアで廊下なし!
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玄関が半地下の書斎スペースとLDKを結ぶスキップフロアとなっている


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スキップフロアで地下に下りると・・
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半地下の和室スペース
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「本当は地下を作らない方が予算的にも楽なのですが、37坪という土地の面積に対して4割しか建物を建ててはいけないという厳しい建築条件だったので、広さを確保するために必要なものでした」


半地下書斎スペース
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「また、容積率も8割でしたので、容積率に入らない半地下*1を作ることや、デッキをうまくリビングにつなげて狭さを感じさせない設計を建築家の方が考えてくれました。半地下部分はワークスペースと収納、客間も兼ねる和室となっていますが、今になって思うと、この地下室を少し無理しても作っておいて、本当によかったと思っています。

というのも、この地下室の部分にOMソーラーの良さが最大限に発揮されています。普通は、地下室というと湿気と寒さ、通風など悪条件が重なるのですが、OMソーラーシステムで太陽の熱で暖められた外気が地下のコンクリートを温め、吹き出し口からも温かい空気が出てくることで、冬は大変暖かく、湿気の悩みもありません。夏の夜は放射冷却による夜の外気が取り入れられるので、適度に涼しく快適です。」


「我が家では、夏の間は客間としている和室を寝室に利用していますが、2階の寝室に比べると5度以上は確実に涼しく、ほぼ冷房なしで寝られます。温暖化やヒートアイランド現象*2で暑さが増している都市部では、寝る場所を季節によって変えられるようにしておくのも、ひとつの方法ではないかと思うほどです。和室と仕事部屋は可動式の引き戸で仕切り、和室側には月桃紙*3を貼りました。可動式にすることで、ライフスタイルの変化にも対応したり、多様性のある使い方ができるとの建築家の配慮からです。」


「そして、もうひとつ気に入っている点は、半地下なので、窓からは庭の植栽が眺められ、陽ざしも入って明るく、地下にいる圧迫感が感じられないことです。上半分は地上にあるため、通風、採光などをとる窓もつけられています。この家を建ててから、都心の事務所から引っ越して、自宅で仕事をする「SOHO」*4となったわけですが、1日中仕事をしていても、窓から緑が楽しめることで気持ちが和みます。」

「地下室にある大きな納戸は玄関ホール下のデットスペースを利用した場所ですが、季節の暖房器具やキャンプ用品から、生活消耗品の買い置きまで、我が家の大事なストックヤードとなってくれています。押入れを活用することもできますが、こんな風にストックヤードに収納を集中させることも、余分なものがはみ出さないですっきり住めるコツではと思います」

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ダイニング上部を見上げると吹き抜けに面して浴室が!思い切って2階南側の一番日当たりが良い部分に浴室というプランニングです、浴室の様子や屋上緑化の様子はまた後日

「太陽熱と雨水を利用した久我山の家」概要
構造/鉄筋コンクリート造地下1階+木造2階建て 敷地面積/123.16m2(37.25坪) 延床面積/134.04m2(40.54坪) 建築費/約3300万円(外構別) 2000年5月完成

投稿者 小宮歩 : 08:40

2010年03月07日

ひだまりハウス訪問2

地元吉祥寺に程近い杉並区久我山にある「陽だまりハウス」(2000年竣工作品)へ現在建物計画中のお客様をご案内しました!見学会などではわからない完成後の様子、11年目を迎えている「陽だまりハウス」のいまをご紹介!!の続き! 文:「Webマガジンおひさまスタイル」より


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浴室の窓からは空が眺められる

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浴室
「2階は、寝室、浴室、トイレ、ウォークインクロゼットとプライベートスペースです。我が家は3層のコンセプトがはっきりしていて、地下は仕事場、1階は人が集まるリビング、2階はプライベートスペースです。

2階の東南の角という一等地にバスルームをもってくるというのは、従来はあまり計画されないことのようでした。メリットは陽射しが入って明るく、カビがはえにくいこと。特に、浴室は大きな窓を通じて空が眺められるので、狭さを感じない空間になりました。天気のいい月夜などは、お月見気分でお湯につかれるのも楽しい点です。

また、バスルームは何かとモノが多く乱雑になりがちですが、大工さんに頼んで鏡張りの大きな収納棚を作ってもらいました。海外の家庭に滞在した時に、そういった収納棚があって、まねして作ってみたのですが、その収納力は絶大でおすすめです。

よく欧米の映画などで、鏡の後ろの棚から薬を取り出しているシーンなどがありますね。海外では薬棚も兼ねているようです。」

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■緑や太陽の力、通風など自然の力を家づくりに

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「最後に屋上のお話をしたいと思います。夏の間は2階の寝室はかなり暑く、冷房が必要でしたので、2年前に思い切って屋上を緑化しました。

屋上を緑化することで、断熱効果が高まり、省エネとなるだけでなく、緑の創出でのCO2吸収効果もあります。どうしても庭が作れない場合でも、屋上に庭園を作ることが可能ですし、断熱効果も期待できます。最近は自治体からの補助金を出すところも増えていますので、構造上可能な造りでしたら、検討してみるのもいいのではないかと思います。

我が家の場合は、取り壊しになる団地の緑地を移植し、雨水で小さな水場を作っています。今年はぶどうがなり、春~秋の間には木デッキに椅子を置いたりして、なごみのスペースになっています。2階寝室部分も、以前よりだいぶ涼しく感じられます。」


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「このように予算と土地の広さ、建築条件などのさまざまな条件の中で、できる限り環境に負荷をかけない家作りをしてみたわけですが、やはり省エネということで大きな寄与をしてくれているのがOMソーラーシステムと南からの採光、通風です。夏場には、太陽熱がお湯を作ってくれるので、ほぼガス代は調理用のみになるほどです。南側の大きな開口部も冬の採光を最大限に取り込んでくれます。

これからの改良点は、北側の通風を活用すること。夏場の南北の通風を高めたいので、玄関に通風用の網戸をつけることを検討しています。

また、ペレットや薪を利用したストーブを置くのも個人的には憧れです。暖房を電気に頼るのはエネルギー効率が悪いですし、木質系の燃料は暖かさも人に優しい気がします。

建ててから7年がたち、そろそろ修理が必要な部分もでてきましたが、ますます愛着がわく我が家です。やはり、基本的な構造をしっかり作っていただいていること、家そのものが、その後の暮らし方、生き方につながってきたこと、そういう意味でも本当に自分にとって価値のある家だと思います。」


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この家は様々な雑誌に取り上げられました!

「太陽熱と雨水を利用した久我山の家」概要
構造/鉄筋コンクリート造地下1階+木造2階建て 敷地面積/123.16m2(37.25坪) 延床面積/134.04m2(40.54坪) 建築費/約3300万円(外構別) 2000年5月完成


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Webマガジンおひさまスタイル
「エコハウス訪問」

投稿者 小宮歩 : 10:03

2010年04月17日

「時を紡ぐ住まい」

最近訪れた、過去の作品紹介!

この家は私共の事務所の転機となった作品で、お施主様と一緒に「時を紡ぐ住まい」のあり方を模索した物件です。建物に完成はなく、時間の変化や使い方の変化によって、その器である建物も変化していく、という事を実践した建物です。2001年に完成した第1期のリフォームの様子と合せて2006年の2期、大正中期に建てられた古い家と向き合い、手探りの住み紡ぐ家づくりがスタートした・・

ビフォーの様子
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リフォームをする前の古い民家の佇まい。50年前、東京は巣鴨から移築されたもの。


アフターの様子
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敷地入り口に立つ樹高約15mの五葉松の松かさ。古い民家の2階部分を残し、1階を改修すると共に、中庭を囲むように「ガラスの箱」を増築。この家には古くてよいものがたくさんあり、それを残し、新しいものも付け加え、更に古いものを再利用し再生させた!!

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2階既存部分より「ガラスの箱」部分を見る。古くて新しい風景・・

■古い風景 残したかったもの!!
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残したかった既存2階部分の回り廊下。

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2階既存和室からの眺め。残したかったもの。


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「庭の緑がふんだんに楽しめる周り廊下は贅沢なティーコーナーである。突き当りにはお母様が使っていた鏡台と娘時代にしめていた帯をかけた・・・」

■新しくつくった風景「ガラスの箱」

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新しく作った「ガラスの箱」は木造フレーム+ペアガラスによって構成されて、玄関ホールと上下階を結ぶ階段&ギャラリー、更にはリビングの用途。

■再生させたもの・・いろいろ

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取り壊した1階軒丸太は埋め木をしてダイニングの柱に。柾目の詰んだ杉板の古材は建具に再生。


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中庭に面したダイニング。柱は古家の材を磨いたもの。解体時、古家の柱や建具等ひとつひとつシールを貼って残すものとそうではないもの選別をした。


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踏むときしむ木の階段。後日、右側の丸窓を境にこの階段は取り壊され、段板の一部は玄関のベンチに再利用された。

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右は古材でつくられた水屋。

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古材に新材を合せてつくる。既存階段の段板+大谷石。

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2階既存和室。床の間にスリット窓が開けられた・・

近年はお茶の稽古に1ヶ月に1度のペースでお邪魔しております、最近訪れた五葉松な風景を!

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1期完成直後に辰巳琢郎さんに取材していただいた際のものです


[続・五葉松の家]

1期:竣工2001年、2期:2006年  木造2階
施工:(有)創工房(1期)、三村工務店(2期)
-築80年の古民家を再生し時を紡ぐ家づくり-

・・作品詳細へ

投稿者 小宮歩 : 18:00